表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
50/60

第3話 奔波

夜の街を、黒い影が奔る。

リムの光が跳ね、青と金で波紋を描き、潜影の輪郭を浮かび上がらせる。

『……みなと……来る……!』

「準備はいいか?」

俺はリムを手に抱え、ユウキとレナと共に潜影の進行方向へ踏み出す。


潜影は奔波のように街を揺らし、微細な力で三人の周囲をかき乱す。

『……ぼくたち、負けない……!』

リムの光が炸裂し、奔波の圧力を押し返す。


「ユウキ、波紋の動きに合わせろ!」

「了解! レナ、指示を!」

手帳に書かれた戦術に従い、三人の動きが完全に同期する。

リムの光が奔波を制御し、俺とユウキが隙間を突いて干渉する。


潜影は静かに反応し、奔波を巻き起こして三人の前に立ちはだかる。

直接的な攻撃はなく、観察するかのような動きだが、その力は確実に街に圧力を与える。

三人は距離を保ちながら、潜影の性質を解析し、次の行動を模索する。


――奔波。

街を駆ける黒い影は、静かでありながら圧力を持つ脅威だった。

三人は初めてその力と干渉し、街と人々を守るための戦術を練る。


夕陽に染まる街に、青と金の光が黒い影と交錯する。

初めての接触は、戦闘の序章として、次の本格的対決への布石となった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ