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第7話 余波

夜の街に、静かな蒼色と金色の光が漂う。

波影の奔流は静まり返り、街の灯りが少しずつ元の輝きを取り戻す。

リムの光は柔らかく揺れ、青と金が混ざった温かさで街を映す。


『……みなと……街、戻った……』

「ああ、なんとか……でも油断はできない」

俺はリムを手に抱え、ユウキとレナと共に周囲を見渡す。


波影――渦心で見た黒い奔流は完全に消えたわけではない。

しかし、その圧力は弱まり、街に直接的な危害は及ばなくなった。

『……ぼくたち、守った……!』

リムが光を跳ねさせ、喜びと安堵を示す。


ユウキが冷静に解析する。

「波影の余波は残っている。微かに感情や空気に揺らぎを与えるかもしれない」

レナも手帳に書き込みながら頷く。

「でも、三人の連携があれば、再度制御可能だ」


街の水たまりに映る微かな波紋――

それは波影が残した余波であり、次の脅威への前触れでもある。

――余波。

戦いの跡に残る微細な波が、街と三人の心に新たな緊張感を生む。


夜風に揺れる街灯の下、三人の光が交わり、未来への希望を照らす。

戦闘は終わったが、未知なる脅威――潜影の本体や新たな影が、まだ街のどこかで息を潜めている。


『……でも、ぼくたちなら……大丈夫……!』

リムが光を跳ねさせ、三人の絆を再確認する。

街に戻った温もりの中で、三人は次なる戦いへの覚悟を固めた。


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