第4話 奔流
夕闇が街を包み、波影の黒い影が路地を駆け抜ける。
リムの光が跳ね、青と金で影の輪郭を描き出す。
『……みなと……来る……!』
「よし、準備はいいか?」
俺はリムを手に抱え、ユウキとレナと共に影の動きを注視する。
波影は奔流のように速度を上げ、街の感情や空気を揺さぶる。
三人の光が反応し、奔流に抗うように跳ねる。
『……ぼくたち、負けない……!』
リムの光が炸裂し、波影の圧力を押し返す。
「ユウキ、波の動きに合わせろ!」
「了解! レナ、指示を!」
手帳に書き込まれた戦術に従い、三人の光と動きが完全に同期する。
波影の奔流は複雑で予測不能だが、三人の連携で少しずつ制御可能な範囲に収められる。
波影は静かに反応し、奔流を巻き起こして三人の前に立ちはだかる。
しかし、直接的な攻撃はせず、観察するかのように揺れ動く。
三人は距離を保ちながら、波影の性質を分析し、次の行動を模索する。
――奔流。
街を駆ける黒い影は、静かな脅威でありながら確実に圧力をかける。
三人は初めて波影と干渉し、その力を把握することに成功した。
夕陽に染まる街に、青と金の光が黒い影と交錯する。
初めての接触は、戦闘の序章として、次の本格的対決への布石となった。




