第14話 渦縁
廃工場の屋上、蒼色の影が激しく渦を巻く。
リムの光が青と金で奔る影を縁取り、渦の動きを可視化する。
『……みなと……渦……強くなる……!』
「わかってる、集中だ!」
俺はリムを手に抱え、ユウキとレナと共に渦の縁を慎重に進む。
潜影は奔りながらも、波紋の縁に沿って予測不能な動きを見せる。
街の感情を巻き込みながら、三人を渦の中心に誘うかのようだ。
『……ぼくたち、絶対守る……!』
リムの光が炸裂し、渦の縁を押し返す。
「ユウキ、渦の動きに合わせろ!」
「了解、レナ、指示を!」
レナの手帳に書かれた戦術に従い、三人の光と動きが完全に同期する。
リムの光が渦の縁を制御し、俺とユウキが攻撃の隙間を突く。
渦の縁に沿って奔る潜影の攻撃は複雑で、街の灯りや反射を利用して予測を難しくする。
しかし、三人の連携とリムの光の精度が高まり、奔流は少しずつ制御可能になっていく。
――渦縁。
潜影の力は渦の外側からも圧力をかけるが、三人の戦術と光の連携が、制御の糸口を作った。
この縁を押さえなければ、渦の中心への攻撃は不可能だ。
街の蒼色の光が微かに安定し、潜影の動きに応じて三人の光が跳ねる。
核心に迫る戦術――それは三人の絆と判断力を試す、渦中の戦いの鍵となった。




