第9話 響炎
夜空に赤と青の光が炸裂する。
リムの光が強く揺れ、街全体に波紋のように広がる――まるで炎が燃え上がるかのようだ。
『……みなと、いくよ……!』
「ああ、行くぞ!」
俺はリムを手に乗せ、拳を握り締める。
レナも手帳を片手に、冷静に状況を分析しながら後方から支援する。
黒い影は屋上から飛び降り、路地に姿を現した。
赤黒い光を撒き散らし、街の声を吸収するように揺れる。
しかし、リムの青と金の光がそれを押し返し、紅紋を逆流させる。
『……ぼくたち……やる……!』
リムが体を震わせ、光を炸裂させる。
街の暗がりに、青と金の炎のような光が広がった。
「レナ、奴の動きを解析して!」
「了解! 赤黒の光が動く瞬間を狙う!」
三人の動きが完全に噛み合い、黒い影は一瞬、光に飲まれるように揺れた。
周囲の声が徐々に戻り、街の空気が再び温かくなる。
『……できた……! 街の声、少し戻った……!』
リムの光が爆発的に広がり、黒い影を追い詰める。
「よし、このまま押し切るぞ!」
俺は影に向かって全力で突進し、レナが光の補助を行う。
響炎――
赤と青、金の光が交錯する中で、三人の絆が最大の力を発揮する。
街を守るための初めての大規模反撃は成功し、黒い影は一瞬の退却を余儀なくされた。
しかし、背後の屋上にまだ影が潜む。
――本当の戦いは、これからが本番。
三人は息を整え、次の一手を構える。




