【プロローグ】
ChatGPTで国政について話して遊んでるいる時にタイトルを思いつきました。
そのまま深夜のノリで小説形式にしてもらい、物語の起承転結やアイディア、添削等は私がやっております。(ささやかなオリジナルアピール)
楽しんでいただければ幸いです。
──あの人は、正真正銘の“売国奴”でしたよ。そう、間違いなく。
しかし、それでも──
私は、あの人がこの国を一度でも憎んだことはなかったと信じているんです。
今では笑い話にされますが、「主権貸与政策」が可決されたあの日、
永田町はまるで戒厳令下の都市のようでした。
記者は叫び、国会は荒れ、投石騒ぎまで起きました。
それまで生きてきたどの瞬間よりも、“日本”がむき出しになっていました。
あれから、30年が経ち、この国はかつてない変化を遂げました。
そして、変わらなかったものもあります。
私は──
かつて「主権の猶予」を立案し、法案提出にまで持ち込んだ政治家の、最後の秘書です。
あの人の名は、榊原 鷹彦。
誰もがその名を憎んだ。
それでも、たった一度だけ……
彼の棺に国旗をかけてやれ、という声が、国会に響いたことがありました。
今日は、その話をしましょう。
“国を貸した男”が、なぜあの狂気に至ったのか──
今なら、少しだけ語ってもいい時期かもしれません。