もうどうでもいい
一、二週間ごとに投稿するようになってしまった...。
<6話:もうどうでもいい>
『ああ、なぜこんなことをしているんだろう』
女神は自分の中でつぶやいた。
300年前に始まった神魔大戦。そのさらに前の三古魔王の時代。
今も思うがもっと効率よくできた。
しかし、しない。することができないのだ。
『創造神様。なぜこのような禁忌をお創りになられたのですか?』
顔も知らない愛すべきお方に女神は思いを馳せる。
なにもできていない。
結局、アニメや漫画のように犠牲なく、ずっと戦い続けるなんてできないのか。
「くそが!」
主人公なんていないのか。
もっと気楽に生きることができないのか。
もっと空想の通りにならないのか。
怒りにとらわれるといつも悲観的になる。
手に武器の棍棒を握りしめて。
後ろから石が飛んできた。自分について来ることなく投石することにしたのか。
他のみんなは冷静だな。
「どうでもいいんだよ!そんなこと!」
無駄なことを考えすぎている。今必要なのは何か。走りながら考えた。
そして必要なことは。飛び上がり、目の前にいるこのダリトとやらに棍棒を振り下ろす。
ぐしゃ、と頭骨が砕ける感触が伝わってくる。
悪寒が背筋を駆け上がった。どうでもいい。
「どうでもいいんだよ。」
唐突に傍の森から奇襲したからか、他の冒険者の仲間は動けていない。
ビキビキと嫌な音が鳴る。が、どうでもいい。無視する。
「ゴ、ゴブリンがしゃべった...。いや、それよりもアリアネさん!回復魔法を!」
「わ、わかりました」
咄嗟に盾を構えなおしたカルロの後ろにいる二人が言っている。
ちゃんと周囲が見えているじゃないか、意外と自分は冷静なのか?なわけないか。
ホ〇ミだか、ケ〇ルだが知らないが回復されると面倒だ。
「邪魔だ。」
「っ...。スキル!【不動】」
返す刀的な感じでカルロに棍棒を振るうがまるで岩を殴ったように動かない。
魔法にスキル。めんどくさい。
カルロの盾を踏みつけ飛び越える。
カルロが剣を振るって足が浅く斬れるが、無視できる程度の痛みしか感じない。
いや、かなり痛いということは分かるが、理解できるだけだ。ただそれだけ。
「■■■...【簡易結界】」
回復魔法を詠唱かなんかしているアリアネまでは届かないので、敵になるルチアを狙ったが魔法で防がれ、足止めされる。
まずい回復魔法を放たれたら確実に死ねる。
と、思っていたが、さっきからずっと降り注いでいた投石がやっと命中してくれた。それもアリアネに。
なんだか暗くなっている気がする視界でアリアネの腰のあたりにクリーンヒットする投石が見れた。
「ぐ...。【応急回復】
が、魔法は発動されてしまった。
しかし、傷を完治するほどではなかったらしくダリトは唸っているばかりで起き上がれていない。
しまった、集中が途切れていた。
「終わりだ。ゴブリンめ。」
背後から袈裟懸けに斬られた。痛みで分かる。これはやばい。血で背中が暖まっている。
ビキビキという音も大きくなり、視界も真っ暗になっていく。
最後に見えたのは一丸となり突撃してくる緑の何かだった。
読んでいただきありがとうございます。




