ここはどこ?
次話投稿します。
<1話:ここはどこ?>
混濁していた意識がだんだんとはっきりとしていく。それはあまり睡眠時間が取れなかった時の目覚めのように不快だった。
頭の後ろに柔らかな草みたいなのが生えている。
目を開くと、清々しいほどの青空が広がっている。
……は??
「どこだよここっ!?」
思わず大声で叫んでしまう。
声とともに起き上がって周囲を見渡すと、森に囲まれたちょっとした窪地みたいなところで岩を枕にして眠っていたようだ。
所々に白い小さな花が咲いていて素敵だ。
本当にどこなんだよ。
荒ぶる心を落ち着かせるために深呼吸をして素数を数えよう。
2、3,5,7,9…11、13、17、19っと。
途中で間違えたような気がしたがたぶん、きっと気のせいだろうと事実を無視し、目を開く。
――森が青々としていて生命力を感じさせてくれるな。うん。
目の前に広がるさっきと変わらぬ風景にまた動揺しそうになったが強引に落ち着かせる。
とりあえず幻覚とか夢ではないようだ。岩を枕にしていたせいか頭とかがジンジンと痛いし。
兎に角。現在地を知るために立ち上がり周囲を注意深く見渡す。
俺がいるのは森の中の平原みたいな窪地のほぼ中央。
周囲の森は鬱蒼とした雰囲気で不気味だが、心地いい気もする不思議な感じだ。
そして、岩がポツポツとあり白い花が咲いている。遠くには雪化粧をした山脈が見えてる。
そんな感じで周りを見ていると、
突然、正面の森の中にある低木の塊から何かでっかい奴が飛び出してきた。
それは俺と同じ背丈くらいある巨大な猪だ。殺意マシマシのどでかい牙もある。
そいつは雄たけびを上げ、こっちに突っ込んでくる。
なんてはた迷惑な野郎だ。恐怖しか感じない。
「な、なんだこいつ!」
咄嗟に、横に素早くよける。あんまり運動していないがそこそこな速度で避け切ることができた。
命が掛かっているからかな?火事場の馬鹿力ってやつだな。
そして奴は俺が枕代わりにしていた岩にぶち当たって止まる
……動かなくなった。気絶でもしたのか?
「だいじょうぶか!?」
甲高い声が聞こえた。そちらの方に目をやると、さっきこの大猪が出てきた方向から小学校低学年くらいの小さい彼らがやってきたのだ。
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