暴君襲来 3
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目の前の状況に脳が処理し切れず、僕はあやうくシュ○ゲの世界線へ移動してしまうところだった。
と...とりあえず状況を整理しよう。
・暴君から電話がかかってきた
・今から家に行く宣言
・本当に来ちゃった←今ここ
だからどうして僕の家に来てるのおおおおぉぉぉおぉぉぉ!?!?
クラスメイトでさえ知らないし、なんなら僕でさえまだ道に迷う時あるよ!?
・・・ただいつまでも蹲っていては埒が開かないので、この摩訶不思議な状況はどうして起きたのか尋ねた。
「あ、あの...何でうちの場所知っているんでしょうか....?」
「学生名簿に書いてあるわよ住所なんて、何言ってるの?」
「そもそもそれって学生が見れるものじゃないのでは....?」
「あたしが見たいって言ったら喜んで貸してくれたわよ?まぁ仕方ないわよね、あたし学園の女神だし。女神特権ってやつね!」
何言ってるんだこの人。女神特権とか言ってて恥ずかしく無いのかな?なんて言おうものならこの世から消される事を知ってるので言わない。
「いやプライバシー侵害にも程があるよ!?普通に個人情報他者に漏れちゃってるよ!?いくら女神だからって先生方もほいほい信用し過ぎじゃ無い!?馬鹿じゃないの!?」
僕の心からの叫びを聞いた水無先輩は若干引いていたが気にしない。大体は貴女のせいです。
ほんとこの人に関わってから碌な事起きてないよ。まだ関わって2日目だけどもう関わりたく無いよ。
なんかもう色々意気消沈した僕を前に、そんなことどうでも良いからと言わんばかりに暴君は自分の要求を伝えてきた。
「それで?今日のお昼は何?」
「すいません、てっきり冗談で僕をビビらせようとしたサプライズかなにかかなって思って何も作ってません」
「わかったわ、じゃあ全校生徒の前であたしの裸を見た事しっかり報告させてもらうわね」
慈悲は無かった。突然の来訪にも関わらずご飯を作って無かったら社会的に抹殺しにかかるって.....
まぁ僕にも意地がありますし?そんな脅しには屈しませんよ?僕だって男の子だからね、いつまでもやられっぱなしじゃいられませんよ!
そして僕は水無先輩に
「どんなものでもお作りしますので、それだけはどうか勘弁してください!!!!」
先程の決意が微塵も感じられないくらい完全に負けを認めた発言をし
完璧な黄金比の土下座をかましていた。
いやぁほんと、今日は家にいるのが僕だけでよかったなぁ。なんて幸せなんだ!