表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
メシマズ彼女と春野君  作者: おいも軍曹
メシマズ暴君と春野君
3/16

暴君降臨 3

「は?」


僕の意識とは関係なく喉から発せられた音。どうやら無意識で発動する能力に目覚めてしまったらしい。

やはりここは異世界だった....




うん、現実だわ。まごう事なき現実。いっそ異世界だったらまだよかったよ。だって目の前の現実受け入れたくないもん。


こっそりドアを開けたせいなのか、全裸女が食事に夢中なのか幸いにも僕の存在に気付いていない様子。今のうちに逃げなきゃ終わる。社会的にも色々終わる。

身体全身に緊張が走る、ここで音を立ててしまえば待つのは死。

なに簡単さ、今行った僕の行動の逆をすれば良いだけ。それ以上のことでもそれ以下のことでもない。

呼吸が乱れる、落ち着け、僕ならできる。

----深呼吸。不思議と数秒前までの緊張と焦りは消え去った。これが俗に言う無我の境地なのかもしれない。


さぁこんな現実とはおさらばだっ!

心に静かな炎を燃やし、僕は開けたドアを閉めるべく手をかけ、



       バァァァァァァァァッン



おおよそドアを閉めるのに必要な力の数十倍の威力でドアを閉めてしまった。

どうやら僕が至ったのは無我の境地ではなく、単に精神が限界を迎えて最高にハイな気分に陥ってたようだ。


当然、教室にいる全裸先輩にも気付かれたわけで


「あんた、何やってんの?のぞき?変態じゃんキモ、通報するわ」

「そもそも学校で全裸になってる方が変態でしょぉぉぉぉ!」



僕の平穏な生活は一人の変態によって終焉を齎された。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ