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薬術の魔女の結婚事情  作者: 月乃宮 夜見
『奈落』

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『奈落』4


 それから、『金の国』に滞在している間に樹木の元へ行くと言う話になった。若者達が『かつて樹木が生えていた場所』に行きたいと言ったのだ。

 黒髪の若者は「ついでに故郷の村の様子も見たいんだ」と言っていた。他の若者達には異論はない様子だ。


 なので同僚の男経由で総司令官から許可をもらい、見に行くことになった。


 その話をその3とその1にしたところ、彼らも一緒に行くことになる。「何か掴める気がする」とその3は言っていた。


 用意された鳥が引く客車に乗り、出発。ちなみに料金は特別に経費で落とすと同僚の男が言っていた。


×


 黒髪の若者と『偽王国の死神』が何やら会話をしていた折に、同郷らしいという。どうやら、住んでいた村まで一緒らしい。それからさらに詳しい話を黒髪の若者が聞き出そうとした時、『かつて樹木が生えていた場所』に着く。


 全員が客車から降りた。そして樹木の生えていた場所へ近付いた時、黒髪の若者と『偽王国の死神』に異常が起こる。

 急に二人とも倒れてしまったのだ。


 その3が「大丈夫。少し寝かせたら起きるんじゃないかな」と言っていたので、様子を見ることに。ひとまず魔女は生体反応を確認する医療用の魔導機を二人の若者に着けた。


 そのあと、魔女は巨猫から『『偽王国の死神』を拾ったのは私です』という話を聞いた。「わたしは黒髪の子を見つけたんだよ」と、魔女はこっそりと巨猫に話す。


 どうやら黒髪の若者と『偽王国の死神』には不思議な縁がありそうだと魔女は思った。



 半刻後、黒髪の若者と『偽王国の死神』は目を覚ます。


 どうやら、二人は幼馴染だったらしい。

 何やら共通の夢を見たらしく、二人は少しだけ打ち解けた様子だった。

 黒髪の若者が探していた幼馴染が見つかったらしいと喜びと戸惑いを抱える若者達。


「一番の目的、達成しちゃったわね」


魔術使いの若者が少し困ったように言い、


「見つかって、よかったですね」


と聖職者の若者が安堵する。


「でも、樹木は全部壊すつもりなんでしょ?」


そう魔女が問うと


「それはもちろん」


と黒髪の若者は力強く頷いた。


「キミも、手伝ってくれる?」


それから、黒髪の若者は不安そうに『偽王国の死神』を見る。すると『偽王国の死神』は気まずそうに黒髪の若者から視線を外した後に


「……もとより、『偽王国』自体や巨大樹木に未練はない。いいよ、手伝ってやる」


と、ややぶっきらぼうに答える。


 と言うことで、『偽王国の死神』(以下白髪の若者)も本格的に旅に同行することになった。


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