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薬術の魔女の結婚事情  作者: 月乃宮 夜見
巨大樹木の探索

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勝利と栄光7


 樹木の伐採が終わってから数日後。

 総司令官は軍部の上層部を集め、特別な会議室で幾度か会議を行なっていた。そこには軍医中将も参加している。影武者である長男の方であるが。当の魔女本人は、別室でその内容を聞いている。


「派遣用の組織について考えるのも大事ですが、その前に考えることがありますよね」


 他国への人材の派遣について会議をしていた時、そう、魔女の同僚である人事中将が言った。


「特に、王命での派遣だというのに妨害に現れた、黒い服の集団についてです」


そして、二番目の王弟が率いているらしい集団について言及した。


「俺の伴侶がわざわざ『危なそうだから』って教えてくれてるので、多少の考慮はしていただきたい」


うちの嫁すっごい有能と言いたげである。態度はアレだが、事実、魔術師が多く所属しているらしい集団なので、色々と危険性を孕んでいた。


「もう一つ。白い服の集団も、気をつけた方がいいらしいですよ」


 と、人事中将は別の組織についても注意を促す。


「なんとも、『聖十字教』とかいう名前だそうで」


どうやら、祈羊やその他多くの国で信仰されている宗教、『十字教』の新たな宗派だという。当人達は昔から居たとか主張しているらしいが。


「うちの国の大聖女様を聖女として認めないだとかなんとか。それと、『自分たちの宗教以外は宗教でない』とか抜かして……失礼。発言してますね」


 少し咳払いをし、少し声を低くして言う。


「……前、この国(うち)に攻めてきた国の宗派ですよ」


現在、その国は樹木発生の折に生じた混乱のお陰で壊滅状態となり、別の国に吸収されている。


「『魔女』様のことも恨んでるっぽいですね」


めんどくせぇ、と、人事中将は呟いた。


「まあ、とにかく。大聖女様と魔女様を抱えて、同意とはいえ元教皇様を処刑した国なので、動向は良く見た方が良いでしょうね」


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