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憧れの医療  作者: 赤坂秀一
第七章 インターン
62/69

62 トリプルウエディング(城戸慶子編)

お待たせしました第61話を更新しました!


今回は桐生先生と城戸先輩の結婚式ですが…… 前回の生田君と美咲の結婚式とはちょっと違うようです。

今、私と玲華(れいか)は、桐生(きりゅう)先生と城戸(きど)先輩の結婚式があるアンジェラヒルズ橋本(はしもと)に来ています。大学の同期だった静香(しずか)遥香(はるか)とは式場で逢うことが出来ましたけど…… 先月の美咲(みさき)の結婚式からすると堅苦しい式と披露宴になりそうです。何故なら橋本大学の教授や学長、各科の部長職の先生など私達があまり知らない人がほとんどだからです。北総からも鳥越院長と山田外科部長が来てるみたいですけど、橋本大学の先生達との名刺交換で忙しいそうです。

「よう、久しぶりだな!」

「あっ、高木(たかぎ)先輩! こっちに来てたんですね」

 静香が訊いています。

「そりゃ来るよ城戸の結婚式なんだから」

中山(なかやま)先輩も来てるんですか?」

 今度は遥香が横から顔を出して訊いてます。

「ああ、来てるよ! 披露宴では俺らを含めた六人は同じテーブルだから」

「あっ、良かった! 知らない人達と一緒だとどうしようかと思いましたよ」

「ハハハ、今村(いまむら)は相変わらずだな」

「おっ、いたいた!」

 あっ、中山先輩です。

「中山、何処に行ってたんだよ」

「あっ、うん、桐生先生のとこだよ! 上手くいけば城戸のウエディングドレス姿も見れると思ったけど無理だった」

「私達もさっき桐生先生と会ったけどひとりだったよ」

「そうか、ひとりだったか……」

 なんだか残念そうな先輩二人です。

「おっ、それより今村、上手いこと化けたな!」

 えっ! 私ですか…… 私は、というか、私達は前回同様パーティードレスです。今回はパールピンクのドレスなんですけど、どこか可笑しいとこでもありましたでしょうか……

「いや、どっからどうみても綺麗なレディにしか見えないよ」

 それって喜んで良いのかな……

「中山先輩、飛鳥(あすか)は高校生の頃から誰にも疑われない女子でしたよ!」

 まあ、玲華にそうフォローしてもらいましたけど……

「あっ、そうかそうか、すまん! そう言えば俺も最初に会った時は女子にしか見えなかったからな」

「中山、相変わらずだな…… そんな事言ってると看護師にも嫌われるぞ」

「いや、それがさぁ……」

 中山先輩はあまり看護師さんからの評価は良くないようです。

『お待たせしました。只今より挙式を行います。新婦慶子(けいこ)さんとお父様のご入場です』

 アナウンスの後チャペル後方の扉が開き城戸先輩とお父様がバージンロードを歩きます。

「先輩、綺麗ですね」

 先輩のウエディングドレスは美咲とは違って華やかさだけではなく色気もあってとても綺麗です。良いな…… やっぱり私もウエディングドレスを着たいです。相手は……

「玲華、あのドレス良いよね!」

「うん、先輩の肩、綺麗……」

 そうです。先輩が着てるウエディングドレスは大きく肩があいたオフショルダーのマーメイドウエディングドレスです。胸元には綺麗なお花の刺繍がほどこされています。高木先輩と中山先輩も城戸先輩に見惚れていますね!

「高木、城戸ってあんなに綺麗だったか?」

「うん、俺達の見る目が節穴だったんだろう」

 バージンロードの中間くらいで今度は桐生先生がエスコートして歩きますが…… 先生は足が縺れそうな歩き方ですね!

 ようやく祭壇に到着です。誓いの言葉の後は指輪の交換ですけど、結婚指輪はプラチナとシルバーのお洒落なリングだと聞いてますけど、婚約指輪はちょっと大きめのダイヤの指輪を病院のアパートで以前先輩に見せてもらいました。桐生先生は凄いです! 結構貯め込んでいたようですね。その後、花嫁のベールをあげた桐生先生は先輩の頬にキスしています。先輩の顔が少し赤くなったような…… 先生も先輩もちょっと照れてますね!

 無事に式も終わり、今度はお決まりのブーケトスです。

「飛鳥、行くよ!」

 玲華はブーケを取りに行くみたいだけど…… 美咲の時に取ったよね! そう思っている時、私の方にブーケが飛んで来ましたけど……

「えっ!」

 しかし、ブーケを取ったのは私の隣にいた遥香でした。

「遥香ナイスキャッチ!」

 静香はそう言って手を叩きますけど本当は欲しかったんじゃないかな?

「あれ、遥香が取ったの?」

「城戸先輩! 次の準備とか良いんですか?」

「うん、まだ時間はあるから。それよりブーケは飛鳥を狙って投げたのに……」

 えっと、私ですか? そんな狙って投げれるんでしょうか、あれって後向きで投げますよね。

「えっ、何故飛鳥なんですか?」

 ちょっと不満そうな遥香です。

「だって、遥香はほっといても素敵な男性と結婚出来ると思うけど、飛鳥はサポートしてあげないと……」

「なるほど、そうでしたね…… はい、飛鳥あげる」

 遥香も納得したのか、あげるとか言ってますけど…… 人が取ったブーケはいらないかな……

「別にブーケが無くても結婚くらい……」

「結婚くらい、なに?」

「うっ、それは……」

 静香、それ以上訊かないでよ……

「飛鳥、結婚はともかく後の事は頼んだよ!」

 突然、私は先輩にそう言われました。

「えっ、後の事って?」

「病院の事、それと(しずく)のこともね! あなたに一番懐いているみたいだから、安心したわ」

「えっ、何故私なんですか?」

「だって、あなたも可愛いのが好きでしょう、ちゃんと面倒見てあげてね!」

 確かに雫ちゃんは可愛いけど…… 私は先輩に一番大変な事を託されたみたいです。


 挙式の後は、披露宴ですが……

「あの人、いつまで喋ってるの?」

 まったく、話好きな人ですね、乾杯の音頭を取るだけなのにもう三分くらい話してるよ……

『それでは二人の幸せを祝して乾杯!』

 はあ、やっと終わりました。これで食事にありつけます。とにかく乾杯が終わるまではお預け状態でしたからね……

 そして、披露宴と言えばケーキカットです。

『それでケーキカットをしますのでカメラをお持ちの方は前の方へどうぞ』

 そういう事で玲華と静香はスマホを持って前の方へ行きました。何だかあの二人は行動的ですね! 私もちょっと離れた場所から見てましたけど、これってやってる方が楽しいのかな! 何だか周りに見せつけてますよね。桐生先生も先輩の腰のところに手を当てちゃってさ、本当ラブラブですね!

 その後、先輩はお色直しのため退出します。退出の際はみなさんに拍手で見送られていますが、壇上には先生がひとり取り残されて何だか淋しそうです。そういう事で私はビールを持って先生のそばへ行きました。

「先生、おめでとうございます」

「あっ、今村ありがとう。慶子がいなくなったら何をして良いのか解らなくなってしまった」

「先生は、着替えないんですか?」

「うん、俺はこのままで良いらしい」

 まあ、そんな話をしていたんですけど……

「先生はこの後、慶子先輩と一緒に住めないのは淋しくないんですか?」

 私が訊くと……

「そりゃ、淋しいよ! でも、週に二回から三回逢える訳だし、そっちの方が新鮮で良いかもしれないな、それに日直だ宿直だとあるから一緒に住んだとしても逢えない日も多いと思うしな」

 通い婚ですか…… まあ、お互い医師な訳だからやっぱり仕方ないのかな……

「桐生先生、おめでとうございます」

 えっと、この方は……

「大平准教授、今日はありがとうございます」

「いや、若い奥さんをもらって良いですね!」

「いや、はあ……」

 先生は困っているようですけど、まあ、十歳も歳が離れていますからね……

「今村さんも来ていたんですね」

「はい、私は自転車部だったので、それに城戸先輩にはいろいろとお世話になりましたので」

「ああ、そうでしたか! そういえば今村さんはいろいろと活躍されているようですね」

 えっ、私は何もしてないですけどね……

「あっ、いろんなところに研修に行かせて頂いています」

「うん、頑張ってくださいね」

「はい」

 そういう話をしていると……

「すみません、この後キャンドルサービスですので一度退出をお願いします」

 スタッフの方が桐生先生を呼びに来られました。スタッフさんも大変ですね!

「じゃあな、今村」

 ここで花婿さん一時退出ですか…… 花嫁さんと違って地味ですよね。一部の人からパラパラと拍手はあるみたいですけど……

「飛鳥、先生何だって?」

「キャンドルサービスだから花嫁さんを迎えに行くんだって」

「そうか、花婿さんは着替えないんだね…… それで大平准教授は何だって?」

「うん……」


 そして、キャンドルサービスが始まりました。先輩は今度はシャンパーゴールドのマーメイドドレスを身につけての登場です。これも肩が大きくあいたオフショルダーでノースリーブのとてもエレガントでセクシーなドレスです。先輩ってこういうのが好きだったのかな? でも、とっても綺麗で羨ましいです。

「キャンドルサービスって言うけどキャンドルが無いけどね」

 細工をしようとしていたのか静香がそう言います。

「静香、キャンドルは火をつける前に花婿さんが刺してるよ」

 なるほど、いたずら防止策ですね!

「先輩、おめでとうございます!」

 先生と先輩が私達のテーブルに来た時、みんな拍手と歓声で祝福しました。なんだかうちのテーブルが一番盛り上がってますね! その後、先輩達は壇上のメモリアルキャンドルに火を灯し披露宴は終了しました。


「よーし二次会に行くぞ!」

 高木先輩と中山先輩は張り切ってますね!

「おい。二次会って何処でやるんだ」

 桐生先生もちょっと心配してるみたいですけど……

「もう、二次会なんだから先輩達に任せておけば良いじゃないですか!」

 玲華も静香もそう言いますけど……

「あの二人大丈夫かな? 以前もスナックみたいところで大変だったけど……」

 前に、そんな事があったのなら先生も先輩もちょっと心配ですよね……

「先生、城戸、こっちだ!」 

 高木先輩と中山先輩に連れられて来たところは焼鳥屋さんのようです。

「いらっしゃいませ! お二階の方へどうぞ」

 私達が二階へ行くとそこには松坂君がいました。

「あっ先生、今日は行けなくてすみません」

「松坂、気にするな! 医師なんだからそこは仕方ない」

 すると、遥香が……

「でも、日直は終わったんでしょう?」

「うん、だからせめて二次会くらいはと思って準備して待ってました」

「えっ、どういう事?」

「おい松坂、おまえ調子こいて全部言うんじゃないよ!」

 どうやらここは松坂君が準備したお店のようです。

「はい、それでは桐生先生と城戸の結婚を祝して乾杯!」

 という事で先輩達も私達もこれからが本番ですね!

「飛鳥、何かあったらすぐに連絡しなさいよ! 相談ならいくらでも聞くからね」

「はい、ありがとうございます」

 二次会は結構遅くまでありました。なんたって披露宴が堅苦しかったのでその反動でしょうか…… 明日は普通に仕事なので、私は夜遅くにアパートへ戻りましたけど、何だか疲れました……


なかなか、堅苦しい結婚披露宴でしたが、意外と楽しめていたようです。二次会では松坂君とも合流して夜遅くまで楽しんだようですね!

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