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憧れの医療  作者: 赤坂秀一
第三章 CBTとOSCE
24/69

24 試験勉強

お待たせしました第24話を更新しました!


今回は四年生最大の試験CBTとOSCEの勉強をします。そんな中飛鳥は二階堂君と相変わらずです。本当に手術して一緒になった方が良いんじゃないかと思うくらいです。でも、今回の試験は落とすと留年間違いなしなので踏ん張りどころです。


 私と二階堂(にかいどう)君は試験勉強をしています。まあ、試験と言ってもOSCE(オスキー)の実技共用試験です。

「それでは胸の音を聞かせてください」

 そう言って二階堂君は私の服の下から聴診器を顔を真っ赤にして忍ばせます。私も服の中に手を入れられるのはちょっと恥ずかしいです。顔に熱を帯びています。

「えっと…… 胸の音は綺麗ですね!」

 二階堂君がそう言った時、玲華(れいか)がリビングに来ました。

「ちょっと二階堂君、飛鳥(あすか)の服の中に手を突っ込んで何してるのよ!」

「あっ、如月(きさらぎ)! いや、これはOSCEのだな……」

「ちょっと玲華、邪魔しないでよ」

 私だって本当は恥ずかしいんだから…… 男子から服の中に手を入れられるなんて、二階堂君だから許されるのに……

「それで、病名は恋煩いですか?」

「玲華、ふざけないで! 真面目にやってるんだから」

 まったく玲華は……

「如月も一緒にやらないか?」

 二階堂君は玲華も一緒にと思ったようですけど……

「二階堂君、それって私の服の中にも手を入れてくれるの?」

 ちょっと何過激な事を言ってるのよ。

「もう、玲華は甲斐(かい)先輩にやってもらえばいいじゃない!」

「あっ、真司(しんじ)はそれだけじゃ終わらないから……」

「えっ、どういう事?」

「まあ、私は出掛けて来るから二人でイチャイチャやってなさい」

「だから、そんなんじゃ……」

「はい、はい、邪魔はしませんよ」

 そう言うと玲華はどこかへ出掛けて行きました。

「それじゃ、次は飛鳥が医師役だな」

 私と二階堂君はまだ顔が赤いです。この日は週末なので大学がお休みの土曜日です。それで私の班は玲華のマンションで共用試験の勉強をする事にしていました。

「飛鳥の胸って大きいんだな……」

「ちょっと二階堂君! 何言ってるのよ…… バカ……」

 そう言って私は照れながらも彼の胸元に身を寄せます。はあ、これじゃ試験勉強にならないよ! 早く誰か来ないかな…… その時でした。

『ピンポーン』

 誰か来たみたいです。

「はーい」

 私がインターフォンで応えると……

「飛鳥来たよ!」

 カッキーです。たぶん梨菜(りな)と一緒だと思うけど……

「ちょっと待ってね! ドアを開けるから」

 そう言って私は下のメイン扉を開きます。取り敢えず二階堂君とのお医者さんごっこは終わりです。

『ピンポーン』

 部屋の前までやって来たみたいなので私が出迎えます。

「いらっしゃい、えっ!」

 そこには梨菜とカッキーだけじゃなく生田(いくた)君と美咲(みさき)もいました。

「みんな揃ってたんだ!」

「二階堂君がまだだけどね」

 美咲がそう言いますけど……

「あっ、二階堂君ならもう来てるよ」

 そう言ってみんなを部屋へ迎えます。

「なんだ、二階堂はもう来てたのか」

「俺は、この近くのアパートだからな」

 そんな事を話す二階堂君と生田君です。二階堂君はさっきまで使っていた聴診器を首にかけたままです。

「飛鳥、ひょっとして二階堂君とお医者さんごっこしてた?」

「カッキー、なんでそうなるのよ可笑しいでしょう」

 まあ、それらしい事はしてたけど…… それは内緒です。

「だって、二階堂君が聴診器を首から下げてるから」

「あっ、いや、これは……」

 二階堂君、動揺しすぎ……

「二階堂、今村のおっぱいは大きいのか!」

「馬鹿野郎、そんなの知る訳無いだろう」

「だっておまえ、付き合ってるんだろう」

「生田君、そういうのは女子がいないところでね……」

 美咲がちょっと顔を顰めてます。まったく! 男子ってやっぱり気になるのかな? って私のを気にするのはちょっと可笑しくないの…… それに梨菜やカッキーの方が大きいと思うんだけど…… でも、男子を怪訝に見ていた梨菜もなんだか気になってるような……?

「あっ、コーヒーでも淹れるね」

 私はそう言ってキッチンへ行きます。梨菜達は何か準備をしてるみたいだけど……

「飛鳥、ここってWi-Fi飛んでる?」

「うん、飛んでるけどどうするの?」

「CBTの勉強を先にしようと思って、飛鳥もPC持ってるよね」

「うん、セルフチェックで勉強してるけど」

 私はコーヒーを淹れた後、部屋からノート型のPCを持って来ました。

「荷物が多いと思っていたけど…… まさかPCを持って来てるとはね」

「カッキーは持ってないの?」

「うん、欲しいとは思っているけどなかなかね……」

 私の場合、PCは父から買ってもらいました。

『大学生なんだからこれくらいは持っておきなさい』

 そう言われたんだよね! 私は医療費とかも掛かっているからちょっと言い辛い感じもあったけど、でもお陰でCBTの勉強に役立ちました。CBTはセルフチェックというソフトがあってそれで実際の試験と同じように問題を解いていきます。

「なかなか難しいんだよね!」

「カッキー、CBTに落ちたら五年生になれないみたいだぞ」

 生田君がそう言います。

「大丈夫だよ、梨菜と一緒にCBTの勉強はしてるから」

「OSCEも落ちたら五年生になれないの?」

「OSCEに関してはそうでもないみたいだな」

 という事はCBTの方が重要という事でしょうか! そういう事で私達はCBTを重点的に勉強します。

「これって講義で習ったよね」

「カッキー、CBTは一年から四年までに習ったところが出るのよ」

 流石は梨菜、その辺のところはちゃんと理解してるみたいです。私達は三人一組に分かれてCBTのセルフチェックをします。私は二階堂君と美咲の三人です。まず最初は美咲がやってます。

「結構難しいもんだな」

 横で見ていた二階堂君にはそこまで難しく無いと思うけど、それにこの辺は二階堂君のノートにまとめてあった問題じゃないかな…… などと三人で話し合いながら問題を解いています。

「ねえ飛鳥、お昼はどうするの?」

 お昼ご飯か…… まさか私が作るとかじゃ無いよね……

「この辺でデリバリーしてくれるとことかある?」

 梨菜からそう聞かれましたけど……

「うーん、それよりも駅の方に何か食べに行った方が良いかな」

 でも、そういうのは元々橋本市に住んでいる梨菜やカッキーが詳しいんじゃないかな…… まあ、そんな訳で切りの良いところでお昼ご飯です。でも、玲華はどこに行ったんだろう? お昼は帰って来ないみたいです。


「ねえ、何食べようか?」

 私が訊くと……

「蕎麦とかで良いかな」

「カッキー、それじゃ学食じゃねえか!」

「えーっ、それじゃパスタとかは?」

「パスタか」

「でも、ナポリタンなら学食にあるよ」

 いや、美咲、学食は別にどうでもいいから……

「二階堂君は何にする?」

「そうだな、トンカツとか良いかな! あす、いや、今村は?」

「私は軽めにうどんとかでも良いかな」

 やっぱり学食と被ってしまいますね! 普段がそうだから…… 結局、うどんと丼物の定食屋さんに行きました。

「ファミレスより良いかな」

 カッキーです。

「カッキーはファミレスとかよく行くのか?」

「うん……」

 ちょっと気不味そうなカッキーですけど、どうやら梨菜のお供をしているようです。

「生田君はどうなの?」

 美咲が訊きます。最近美咲は生田君とよく話をしていますね!

「俺は焼き魚が好きかな」

「それって、鯖の塩焼きとか?」

「うん、秋刀魚とかも好きかな」

 そんな話をしながらお昼ご飯を済ませた私達はまた、CBTの試験勉強です。まだ、玲華は帰って来ていないようです。


 結局、今日は夕方まで玲華のマンションでCBTの試験勉強をしました。

「じゃあね!」

 そう言ってみんなは帰って行きましたけど……

「ねえ、二階堂君!」

 最後に部屋を出た二階堂君に私は声を掛けました。

「どうした、飛鳥」

 最近の彼、二人のときは名前で呼んでくれます。たまに言い間違いそうになってるけど、私は相変わらず二階堂君ですけどね……

「あの、夜ご飯は二階堂君行きつけの定食屋さんがいいかなって……」

「じゃあ、うちに来るか?」

「うん、あと、CBTの勉強も二階堂君とやりたいし……」

「PCはうちにもあるからそれで良いよな!」

「うん」

 私は顔に熱を帯びながら二人手を繋いで二階堂君のアパートへと行きます。玲華はまだ帰って来てないから鍵を掛けとけば良いよね! 私達は二階堂君のアパートへ帰る前に例の定食屋で食事を済ませました。

「やっぱりここの玉子丼は最高!」

「そうか、俺はカツとじ丼が美味しいと思うけどな」

「うーん、そうかな……」

 そんな話をしながら二階堂君のアパートに到着です。

「飛鳥は先にPCを開いてセルフチェックしてて良いから」

「二階堂君は?」

「俺は風呂に入るから、一緒に入るか?」

「そんなの無理だよ! ここのお風呂は狭いから」

 まあ、狭くなくても一緒というのはちよっと……

「じゃあ、先にやっててくれ」

 そう言って二階堂君はお風呂へ行ってしまいました。私はその間セルフチェックで勉強します。難しいけど以前二階堂君のノートを見せてもらったところはバッチリ覚えています。でも、それ以外のところはなかなか厳しいところです。

「結構がんばってるな!」

 えっ、二階堂君!

「さっき、お風呂に入らなかった?」

「まあ、俺の場合十分から十五分くらいかな」

 まあ、男子の入浴時間はそんなものかな……

「飛鳥も入ってこいよ!」

「えっ、いいよ」

「でも、入ってスッキリした方が勉強も捗るんじゃないか?」

 まあ、二階堂君がそう言うなら……

「じゃあ、借りるね!」

「うん、ゆっくりして来いよ」

 私は二階堂君家のお風呂に入ります。タイル張りの小さな浴槽です。流石にここに二人は…… 入らない事もないけど…… やっぱり恥ずかしいかな…… でも、二階堂君がさっきまで入っていたお湯だよね…… などと思いながら変な妄想をしてしまいました。やっぱり私は可笑しいのかな……

 お風呂から上がりセルフチェックをしてる二階堂君の横で私はドライヤーを使って髪を乾かします。なんだか幸せです。

 その後も二人で勉強しますが、私は眠くなり二階堂君に寄り掛かります。

「おい飛鳥、そろそろマンションに送ろうか?」

「うん…… 二階堂君家に泊まっても良い?」

「えっ、でも、布団は俺のしかないけど……」

 でも、私はそこで不覚にも眠ってしまいました……


 私が目が覚めたのは、まだ夜中のようです。私の隣には二階堂君が眠っています。って私達二人一緒の布団で寝てるの……

「うーん、目が覚めたのか?」

「あっ、ごめん起こしちゃった?」

「うん、別に良いよ」

 私は彼に抱きつきます。彼も私の背中に手を回して抱き寄せてくれました。このまま朝が来なければ良いのに……


 そして早朝、私はマンションへ帰ります。二階堂君は送るよって言ってくれたけど、ひとりで帰って来ました。なんだか凄く心地良い朝です。私がマンションに着いた時でした。

「飛鳥?」

 えっ、誰? 振り返ると玲華がいました。

「朝帰りとはね!」

「玲華だって…… 甲斐先輩のところにいたんでしょう」

「まあね」

 私達はニッコリ笑って部屋へ戻りました。まさか、二人揃って朝帰りとは……

飛鳥と玲華は試験大丈夫なのか…… 試験前に彼氏のところに行って、しかも朝帰りとは…… まあ、お互い良い大人だし大丈夫なのかな……?

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― 新着の感想 ―
[良い点] 朝帰り…。 でも実家から出てきた大学生には結構あるあるだったり…。友人たちも結構そんなのありましたねえ…。 その当時、それは大丈夫なのかなと心配になった私はたぶんあんまり今風の大学生ではな…
2021/11/25 11:26 退会済み
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