11 連休が終わって……
お待たせしました11話を更新しました!
今回は連休明けの日常を書いてみました。連休中はいろいろありましたからね!
五月の連休中、いろいろありました。まずは隣県の貝崎市まで自転車部によるツーリングです。行きはなんとか到着する事が出来ましたけど、帰りは途中リタイアでした。でも、少しは体力がついたかな…… それが終わったあと、如月先生からまさかのルームメイト要請です。連休中に必要な荷物と自転車の移動は終わり、今日からは玲華のマンションから大学へ行きます。ここからだと自転車で五分くらいなのでとても楽です。
「おはよう静香」
「あっ、おはよう」
「今村髪どうしたんだ、イメチェンか?」
早速、二階堂君が食いついて来ました。
「飛鳥は洋服だけじゃなくて髪型でも女子力を上げて来たわね」
静香、それはちょっと恥ずかしいよ! 私はちょっと顔を赤くしながら……
「これは姉がふざけてやっただけだよ」
「でも、似合ってるよ」
ちょっと見覚えのない人から言われました。
「えっ、あっ、その…… ありがとう……?」
なんだか変な日本語になってしまいました。
「えっ、なにそれ…… まさかとは思うけど俺のこと誰だか解らないとかじゃないよな!」
私はちょっと困惑気味に悪いとは思いながらも頷きました。
「ちょっとそれ酷くない? 静香と同じ班の神地だよ」
あっ、そういえば玲華の班には松坂君の他に男子がもう二人いたんだった……
「龍之介と賢人は影が薄いからな」
「なんだよ松坂、俺は関係ないだろう」
そう言うのは賢人君……? それとさっき私の髪を褒めてくれたのが神地龍之介君と言うらしいです。
「まあまあ、飛鳥は班が違うんだからしょうがないよ」
玲華がフォローしてくれました。でも、最初に気付いてくれた二階堂君は生田君と話をしてるみたいです。
「おはよう」
今度は私と同じ班の梨菜とカッキーが来ました。相変わらず良いコンビです。
「わあ、飛鳥の髪型がお嬢様になってる」
梨菜、可笑しいでしょう! でも彼女から言われたらなんだか落ち込む……
「可笑しいかな……?」
「ううん、凄く似合ってるよ」
梨菜とカッキーは褒めてくれました。
「飛鳥、その髪型どうやったの?」
今度は美咲が興味を持ったみたいです。
「えっと……」
その時、桐生先生が来ました。一限目の講義が始まります。
「はい、講義を始める。出欠をキチンとしとくように」
「美咲、講義が終わってからね」
そう言ってみんな席に着きます。今日から医療倫理学は桐生先生が、講義をするみたいです。
大学の講義も終わり、久々の自動車学校です。美咲も今日から自動車学校に通う事にしたみたいです。私達は今日から路上教習をします。学科の方はと言うと、仮免取得後に受ける教程がいくつか残るだけで学科はあと数日で終わってしまうようです。
「今村さんはイメージチェンジでもしたの?」
工藤先生は私の髪を見ながら言います。
「あの、そういうんじゃないんですけど……」
「でも、似合ってるわよ! なんだか清楚なお嬢さんみたいね」
そう言われるととても恥ずかしいです。みんなからも散々言われて…… もうこの髪型やっぱりやめようかな……
「それじゃ、今日から路上教習です。外に出るから気を引き締めてね」
「はい」
いよいよ路上教習が始まりました。やっぱりちょっと緊張しますね。そして、しばらく進むと高校生が多くいる場所を通ります。左側の路地から自転車が来ています。私は時速四十キロで走っていますが……
「危ない!」
そう言って工藤先生が補助ブレーキを踏みました。
「えっ!」
路地から出て来た自転車は左へ曲がる時車道へはみ出して大回りをして行ってしまいました。工藤先生が補助ブレーキを掛けていなかったら事故になっていたかも知れません。
「今のような時は自転車が飛び出すかも知れないと予測して手前でスピードを落とす事、自転車が車道へはみ出しているから自転車が悪いんだけど、事故になったら車が悪くなるから気をつけてね!」
私はなんだか車の運転が怖くなりました。充分気をつけないと…… その後は何事も無く学校へ戻って来ました。
「うん、運転はまあまあかな…… あとは予測運転がきちんと出来るようにね! 初めての路上教習はどうだった?」
「はい…… ちょっと怖くなりました」
「うん、そうだね、でもそう思える事が大事だから。もう少し緊張感を持って周りの交通に気をつけてれば大丈夫よ!」
「はい、ありがとうございました」
初めての路上教習はちょっと恐怖でした。でも今から先、もっと怖い事に遭遇するかも知れません。気をつけないと……
「飛鳥どうしたの? ちょっと顔色が悪いよ」
梨菜です。私は路上教習中の出来事を話しました。
「ああ、私もそこは通ったよ! 私の時はいきなり自転車が斜め横断して来たよ、まだ距離があったから良いけど…… あそこは危ないから気をつけなさいって教官から言われたかな」
そうか、そういう危ないとこも教習コースになってるのかな……
「どうしたの二人とも」
今度はカッキーです。私達は教習での出来事を話しました。
「そうか、そういう場所もあるんだね」
「カッキーは、そこは通らなかったの?」
「うん、私は、朝日山アーケード街から橋本大社に抜ける細い一方通行を通ったよ! あそこは対向車はいないけど、人が多いし自転車がどっからともなく出て来て怖かったかな」
そういうコースもあるのね……
「そういう危なそうなコースが他にもあるかもね」
「そうだね……」
私達三人はなんだか怖くなりました。
「ねえ、ところで玲華はどこに行ったの?」
梨菜が訊きます。
「玲華は今から初めての路上教習だよ」
「そうか、美咲はまだ学科を受けてるのかな」
「美咲は今日からだったからそうだね!」
「ひょっとしたら美咲は先に帰ってるかもよ」
カッキー、それは無いよ。
「お疲れ様、みんな終わったの?」
美咲です。カッキーの様子がちょっと変ですけど……
「美咲は終わったの?」
「うん」
「それじゃ玲華が戻るまでお茶にしようか」
私達は今日の学科はないので玲華が終わるまでお茶を楽しんで帰る事にしました。
その後、私と玲華は今、マンション近くのスーパーに来ています。
「玲華は何食べたい?」
「うーん、私はお弁当でも良いけどね」
「それじゃ、ご飯はあるからお惣菜でも買って帰る?」
私がそう言うと……
「えっ、なんでご飯があるの?」
「だって今朝仕込んで来たから炊きたてのご飯があるよ」
「飛鳥、朝何時に起きたの?」
玲華はなんだか微妙な顔をしてますけど……
「六時だよ!」
「そんなに早く起きたの?」
「うん、でも家から来てる頃はそのくらいには起きてたから」
「まあ、私も高校生の頃はそうだったけどね」
などと話しながらお惣菜コーナーへ。
「麻婆豆腐が美味しそう」
玲華はこういうのが好きなのかな?
「これだったら作った方が安いし量も結構出来るよ」
「誰が作るの?」
「いや、それは私が作りますけど……」
「飛鳥作れるの?」
「うん、簡単だよ」
「じゃあお願い」
だって! 仕方ない作ってやるか……
「玲華も手伝ってよ」
そういう事で麻婆豆腐の素と豆腐と玉葱、小ネギと卵とカニカマと調味料を少々買いました。
「カニカマとかどうするの?」
「色々と使えて便利なんだよ」
などと話しながらマンションに到着です。
「ねえ、まずどうすれば良いの?」
玲華は麻婆豆腐の素を持ったまま私に訊いて来ます。
「玲華はまず小ネギを洗って刻んでもらって良い? 量はこれくらいで良いかしら」
私は買ってきた小ネギを三本ほど出して玲華にお願いします。私は玉葱をスライスします。フライパンと麻婆豆腐の素を準備して水炊き片栗粉を準備します。
「よし、準備オッケー!」
まず私が玉葱を炒めます。そして麻婆豆腐の素を入れて中火で温めます。そして豆腐をパックから取り出し手の平に乗せ、私は豆腐をサイの目に切りフライパンの中へ入れます。それを見ていた玲華はなんだか微妙な顔をしていました。そうしているうちにフライパンの中の麻婆豆腐がグツグツ音をたてて来ましたのでIHヒーターの火力を小さくします。あとは水溶き片栗粉を回し入れ軽くかき混ぜると出来上がりです。お皿に移して玲華が刻んだ小ネギを振り掛ければ玉葱入り特製麻婆豆腐の完成です。
「飛鳥凄い! 天才」
いや、誰でも作れるから……
「豆腐を手の平で切るのって難しいの?」
「ううん、そんな事無いよ」
「なんだか手を切りそうで怖いんだけど」
「あれは、手の平まで包丁は入れないのギリギリのところで止まるからそれに包丁は引かないと切れないから」
私はそう言いましたけど、玲華は自分の手の平と包丁を見比べています。
そして、夕食です。
「美味しい! ちゃんととろみも付いてる」
「炒めた玉葱が美味しいでしょう」
「うん、玉葱入りは初めてかな」
玲華は喜んで食べてくれました。
「飛鳥がいると美味しい料理が食べられてもう最高よ!」
「ありがとう」
でも玲華も少しは作れるようになろうね……
連休明け、大学と自動車学校といつもの日常が戻って来ました。違うのは飛鳥が玲華のマンションに一緒にいるという事で、二回目の夕食を作りりましたけど…… 玲華も簡単なものくらい作れるようになろうね!




