第101話 模造
山頂の屋敷の西側に作った裏口がコトリと開く。
雨避けの庇の柱を兼ねた木製の壁が目隠しになっている。
裏口から出た黒い影は素早く森の闇の中に消えていく。
周囲には念のため忍者を配置し、人が居ない事を確認している。
影は東側の2つのダンジョンとメインダンジョンの間を行き来する。
森の影の中を走っているのは雪風たちだ。
雪風たちは夜陰に紛れて素焼きの壷を運んでいく。
王国から輸入し、コバルトたちが燃えやすく調合加工した油入りだ。
俺のエレベーターとは別の隠し扉から入ると、中には素焼の壷が並ぶ。
周囲を確認してから雪風が持ってきた油入りの壷を壁の棚に置いた。
特定の場所に置くと、後はゴーレムたちがバケツリレーで奥まで運ぶ。
ここに並んでいる他の壷はすべて空だ。
油で通路が炎に覆われる罠はそれぞれラスト3層に設置してある。
最後の2層は吹き抜けだから、ダンジョンの構造としてはラスト4層か。
といっても、殺したいわけではないから直前に警告文は刻んである。
侵入者がこっちの警告に素直に従ってくれるかは疑問だけどね。
地上が夜の帳に包まれる時間、地下の色街は煌びやかな光に包まれていた。
丁字に張り出した中央のステージでは裸の少女が踊っている。
それを眺めながら男達が酒を飲んでいる。
『商業特区』の地下の色街には3つの劇場を設置した。
1つは演目毎に入場料を取り、ステージ毎に客を入れ替える劇場。
2つはエッチなダンスを眺めながら酒を楽しんでもらう劇場だ。
後者のうち片方は、際どいながらも着衣のままで踊る。
こちらは踊り子の志望者も多く、客の入りもいい。
このタイプはもっと増やしてもいいのかもしれない。
もう片方はほぼ全裸で踊ってもらうスタイルだ。
幸か不幸かこちらは踊り子の志望者が少ない。
その状況は俺にジレンマを抱えている。
公営なので稼働率は気にする必要は無いと思っていた。
だが、飲食店をテナントとして入れる都合上、そうもいかないらしい。
とはいえ、色街はそういう世界でしか生きられない女を守るための物。
積極的に従事者を募集するつもりはない。
先ほどは裸の少女と表現したが、実際には穴埋め用の魔道人形だ。
金に困って色街に来た少女に金を払ってモデルになってもらった。
間接的に裸を見られる事にはなるが、直接よりはいくらかましだろう。
その少女がうちの領民だったなら事情をきいて救済策を講じた。
俺に忠誠を誓って今からうちの領民になる場合でも同様だ。
しかし、王国の人間である以上は、それは王国の役目だ。
うちの領民が納めた税金で救済するのは筋が違う。
残念ながら少女はうちの領民になる事には抵抗があるようだった。
単に国外移住と言うだけでもそれなりにハードルは高い。
ましてや、人類の敵とされる『魔族』の街では尚更だろう。
だが、おかげで俺はヌード劇場の穴埋め要員を確保できたという訳だ。
もっとも、踊り子型ガーディアンは裸で踊れと言えば踊ってくれる。
実在の人間をモデルにしなくても、いくらでも召喚する事は出来る。
実在の人物をなるみが観察して、勝手に姿を真似ることも可能だ。
わざわざこんな手続きを踏んだりモデルに金を払う必要はない。
だが、俺に逆らえないガーディアンにそう命じるのには抵抗があった。
実在の人物の裸身を勝手に公開することにも当然ながら抵抗はある。
『本人』の同意を得た上でその姿を使う、その手続きが必要に思えた。
それでもうちのガーディアンが裸で踊ることに変わりは無いんだけどね。
我ながら変な拘りで無駄な事をしているのかもしれない。
ただ、理由はこの変な拘りばかりでもない。
俺達が人型ガーディアンを作れることは人間族に既に知られているらしい。
「実在の人間に似せたガーディアンをつくり、本物と入れ替えられるとしたら?」
姿を似せるだけなら実際できるし、そこに不安を抱く者も居るだろう。
王国軍との初戦ではそこを突かれて無駄に死人が出るのを許してしまった。
何かの事件があった時、俺に濡れ衣を着せられる可能性も高い。
しかし、細かい条件などをどこまで知られているかは不明だ。
そこで、架空の儀式をでっち上げることにしたのだ。
巨大な魔道具を用い数日かけてモデルの身体を隅々まで入念にスキャンした。
魔道人形の作成に血液か体毛が必要と説明し、今回は陰毛を提供してもらった。
さらに、仰々しい魔道具の前で複製の作成に同意する旨を宣言してもらった。
1つめのスキャンは、複製の精度を上げる為に一応有効な手続きだ。
残りの2つは、勝手に複製は造れないと思わせるための演出だ。
これでどこまでごまかせるかは分からないけどね。
少なくとも俺にとっては『本人』の同意を得られた事に意義がある。
シェリー「ごっしゅじんさまー!本日の御奉仕当番、このシェリーが承りましたー!」
一樹「そうか、頼むよ」
シェリー「はーい!」
俺が風呂に入っていると、全裸のシェリーが飛び込んできた。
これって当番制だったの?確かに毎回誰かしら入ってくるけどさ。
シェリー「ではでは、まずはそのお体しっかり洗っちゃいますねー」
シェリーは石鹸を手にとってたっぷりと泡立て始めた。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
一連の『御奉仕』を終えたシェリーが湯船の中で俺の膝に座った。
俺の両手を自慢のおっぱいにあてがい、俺の胸にもたれかかる。
一樹「それで、何か分かったか?」
シェリー「あの子ね、親の借金背負わされてたみたい」
一樹「親の借金?相続放棄とかは出来ないのか?」
シェリー「どうなんだろ?法律のことは分からないけど、似たような話はよく聞くよ」
一樹「そうか。相手は質の悪い奴らなのか?」
あの少女が色街で働く事を決意するくらいだ。
けっこうきつい取立てをしていたのだろう。
シェリー「んー、あんまり上品な奴らではないね。違法すれすれの所でやってる感じ」
一樹「借金の事はちゃんと片は付いたのか?」
シェリー「大丈夫。念のためギルドの人間が付いて行って借用書はちゃんと取り返したし、領収書も書かせたよ」
一樹「ならよかった」
金だけ渡して借金が消えなかった、なんて話も聞くからね。
相手が行儀の悪い連中であるなら付け込まれる可能性はある。
一樹「あの子は今はどうしてる?」
シェリー「『経済特区』の食堂で給仕やってるみたい」
一樹「そうか。念のため、しばらくは見守ってやってくれ」
シェリー「了解です!」
あの少女に渡した金がグレーな金貸しに渡ったのは残念ではある。
だが、借金問題については債務者の保護ばかりでは成り立たない。
債権者の保護もしなければ、今度は借りたくても借りられなくなる。
安易な貸し借りは駄目だが、開業資金の融資とかはあったほうがいい。
彼女の親の借金の理由までは知らないけどね。
親の借金に関する王国の法律がどうなっているかは分からない。
ただ、強盗ではなく借金取りが相手なら納得するしかないかな?
取立てが強引らしい所が気にはなるが、一応は正業か。
返してもなお付きまとうようなら犯罪だから潰さなきゃだけどね。
シェリー達がしばらく見守って、問題が無ければそれで終了だ。
『経済特区』を含む領内では貸し金業について認可と登録を義務付けた。
暴力的な言動を伴う高圧的な取立てについては禁止する。
利息は原則として単利とし、条件ごとに利率の上限も定める。
債務者死亡ないし消息不明の場合、親族へは残留資産以上の請求も禁止だ。
自己破産による債務取り消しの制度も制定した。
業者側には事業計画や返済計画についてきちんと確認するよう指導する。
併せて抵当権の設定や給与などの差し押さえ請求も出来るようにしておく。
破産申告直前の不自然な資産譲渡については取り消し請求もできる。
また、過去10年間の破産者リストの照会権限も与えておく。
また、『経済特区』が浪費家や多重債務者の駆け込み寺になっても困る。
王国との軋轢を生みかねないし、人材としてもあまり歓迎したくない。
王国内で作った債務については自己破産の対象外としておくか。
借用書などが確認できる場合、債務者本人については追い返そう。
ただし、妻子など家族が逃げ込んできた場合には領内での取立てを禁止する。
制度の大枠はこんな感じで、細かい所はクリスの配下に調整を依頼しよう。
債権・債務、抵当権、貸金業者、破産者リストを管理するサーバが必要だな。
ボス部屋に5体目の2.5倍スケールの巨大美少女フィギュアを召喚する。
今度は銀行の窓口のお姉さんをイメージしたライトグレイ基調の制服だ。
裏に隠したいところだが、見えない所におくのはなるみが嫌がった。
密室に置くのは俳熱の関係でもよろしくないらしい。
ただ、ボス部屋正面はさすがに戦闘の巻き添えを食いかねない。
コアルームの両脇に棚を設け、そこに陳列することにした。
戦闘が起こりうる場所ではあるが、一応敵の射線を避けた形だ。
5体に共通しているのはメガネとミニスカートだ。
ミニスカートは放熱板らしく、負荷が上がるとファンが回ってひらひら舞う。
売買に伴う金銭取引を担当する経理のお姉さんのスカートがゆらゆら揺れる。
領内の経済活動が盛んになって来ている事の証だ。
商人や観光者が増えればもっと頻繁にパンツが見えるようになるだろう。
街の賑わいの指標が美少女フィギュアのパンチラ頻度ってのも妙な話だけどね。
これを機に以前から考えていた『国債』を導入しよう。
地球の一般的な国債の制度は知らないけど、ここでは国債と言う言葉を使う。
王国の金貨1枚を領内の仮想通過10万ポイントとして預かる。
そして、10回に分けて1年ごとに11000ポイントを返済する。
俺に『国債』として金を預けておけば、10年後には1割増しになる計算だ。
受取人は本人以外も指定できるし、本人死亡時の受取人も設定できる。
現状で領民の資産は宝石や貴金属、現金などを棚の奥に仕舞い込んでいる状態。
盗難や紛失の危険もあるし、本人死亡時に気付かれず捨てられてしまう事もある。
『国債』にしておけばそういった心配はないし、僅かとはいえ利息もつく。
老後の備えとか、親や子供への仕送り、遺産相続設定にも使えるだろう。
問題は俺を信用できるかどうかだな。
踏み倒す気など無いが、それを客観的に証明するのは難しい。
それに、俺の領が王国や他のダンジョンマスターに潰される可能性もある。
俺の誠意と強さ、その両方を信用できるかどうか。
まあ、その辺の判断は領民個々人に任せるしかないだろう。
俺が直接説明したのでは圧力をかけるような形になるかもしれない。
ATM周辺などにポスターを掲示して申し込みを待つことにしよう。
俺が領民達にどの程度信用されているか、その試金石になるかもしれない。
単純に、自分で運用した方が稼げるって人もいるだろうけどね。
国債についてはクリスの部下に任せ、俺は再びヌード劇場に向かった。
マティルデが何やら内密に話したい事があるらしい。
ステージでは初めて見る女が僅かな飾り布のみをまとって踊っている。
動きに若干のぶれはあるが、誘うような艶かしい動きは魅惑的だ。
俺がいるのは舞台正面の上部に設置されたVIPルームだ。
他の客席からは中は見えず、遮音の魔法なども施されている。
外聞を気にする人間にお忍びで楽しんでもらうための部屋になる。
マティルデ「お待たせいたしました。お呼びたてして申し訳ありません」
一樹「いや、気にしなくて良い」
3人の女がほぼ裸の色っぽい格好で入ってくる。
先頭は踊り子ギルドの長であるマティルデだ。
後ろの二人は・・・・。
一樹「ん?お前は結婚を機に踊り子は引退するんじゃなかったのか?」
踊り子「一樹せんせーにご奉仕するために今日だけ復活しちゃいました!ちゃんと正規の手続きで再登録してるから安心してね」
こいつは山賊退治を頼む為に俺に色仕掛けをしてきた踊り子だ。
該当の山賊は1匹残らず駆除し、巣穴の跡地も定期的に監視している。
もう一人は初めて見る顔だが、今回は彼女に関する話か?
一樹「まさか、別の山賊を駆除しろと言う話じゃないだろうな?あの後俺が手を出せる範囲の山賊は殲滅した。他所の領地で俺の兵は動かせないぞ?」
踊り子「今回はそういう事じゃなくて、この子を匿って欲しいの。さ、挨拶して」
3人目の女が少し怯えたような顔で俺を見ている。
この世界では俺は『魔族』、人類の敵とされているんだったか。
女「お、お初にお目にかかります。イェレナと申します」
一樹「一樹だ。それで、誰に狙われている?」
イェレナ「その・・・」
踊り子「まだ具体的に何かあったわけじゃないんだけど、バルバス男爵家から狙われそうなの」
一樹「どういうことだ?」
踊り子「山賊退治の陳情が通らなかったから、周辺有力者に色仕掛けをした事は話したでしょ?あたしが一樹せんせー担当で、この子はバルバス男爵担当だったの」
一樹「妊娠した途端に追い出されたというあれか?」
踊り子「そうそう!」
マティルデ「私ども下々の者では貴族様方の事情についてはっきりした事はなかなか掴み難いのですが、なんでもバルバス男爵家は当主様が立て続けに3人もお亡くなりになったのだとか」
1人は俺が直接殺したな。
バルバス男爵家はヘーゼルホーヘン伯爵家の旗下にある。
あの後ヘーゼルホーヘンとは2回戦ったから、3人とも俺が殺したのか?
一樹「短期間で当主が3人も死んだから継承権順位が微妙な奴らが残って争っているのか?」
マティルデ「おそらくそういう事でしょう」
イェレナの子供が後継者争いに絡んでくると更にややこしくなるわけか。
だが、この女が生んだのが男爵の子と証明する手段はあるのか?
平民の元愛人の主張などいくらでも揉み消されそうなものだけどな。
人権意識が希薄な社会なら「念の為」で殺される事もありうるのか?
一樹「なるほど。イェレナと言ったか。お前はどうしたいんだ?」
イェレナ「私は・・・ただ娘のアイナと静かに暮したいだけです」
一樹「王国の市民権を捨てて俺に忠誠を誓うつもりはあるか?」
イェレナ「・・・はい」
一樹「なら、ひとまずうちの住み込みメイドとして雇おう。子供が乳児の間だけ特例として個室を与える」
イェレナ「ありがとうございます」
踊り子「ねね、一樹せんせーが向こうの村の領主様になるって事はできないの?」
一樹「無茶を言う奴だな。最近出来た村なのか?」
踊り子「んー、どうなんだろ?おじいちゃんの代で開拓したらしいから、多分50年くらい前かな?」
黒曜さんが殺されたのが一昨年の事だったか?
なら、なるみの継承権を主張するのは無理筋か。
一樹「その頃からバルバス男爵領だったのか?」
踊り子「わかんないけど、多分そうなんじゃないかな」
一樹「それでは俺が奪うわけにもいかないな」
踊り子「そっか、残念。じゃあ、村人みんなでこっちに引っ越してくるのは大丈夫?」
山の上から見た感じだと小さな村だった。
人口はおそらく50人か100人と言う所だろう。
受け入れても住処と食料については特に問題はない筈だ。
一樹「それは構わないが、何か問題が起きているのか?」
踊り子「税だけは取るくせに以前から魔物対策とか盗賊対策とかいい加減だったんだけど、最近は特にひどいらしいのよ。ね?」
イェレナ「はい。相続の問題で揉めているのだと思います。ですが、そのおかげで街道の監視も緩く、ここまで辿り着く事ができました」
一樹「ん?王国は住民の自由な移住を認めていないのか?」
イェレナ「ええ、住民がいなくなれば畑を耕すものも居なくなりますから、移住には領主の許可が必要になります。ですが、今ならこっそり移動することも出来るかもしれません」
一樹「移住を望む住民は何人いるんだ?」
イェレナ「えっと・・・たくさんです」
一樹「ちなみに住民全員だと何人いるんだ?おおよそでいい」
イェレナ「えっと・・・その・・・たくさん居ます」
そういえば俺が日本で自分が住んでた区の人口ってどれくらいだったかな?
それに、王国の教育リソースは貴族達が独占しているようだ。
10以上の数が数えられないとかの人がいても不思議ではない。
マティルデ「おそらく80人程かと思います。材木の産地として賑わっていたようですが、最近は小さな樹しか取れず商人の行き来も少なくなったと聞きますわ」
一樹「80か。さすがにその人数が動いたのでは見咎められるだろうな」
さっきの話からすると、領民は領主の所有物って感覚なのかな?
なら、特定地域から多くの移民を受け入れるのは窃盗扱いになりかねない。
うまくやらなければまた王国との戦争になりかねないな。
イェレナ「あの・・・駄目、でしょうか?」
一樹「こちらとしては受け入れても構わない。ただ、バルバスに移動を邪魔される可能性もあるし、後から難癖を付けられる可能性もある。協議の時間をくれ」
イェレナ「はい、ありがとうございます!」
踊り子「やったー!一樹せんせーやさしい!」
踊り子が露なおっぱいを押し付けて抱き着いてくる。
一樹「待て、まだやれるとは言ってないぞ」
踊り子「だーいじょうぶ、信じてるから」
一樹「約束する前から言われても困るんだが」
踊り子「でもでも、もう助けるつもりでいるんでしょ?」
一樹「それはまあ、そうなんだが」
踊り子「今はそれで十分だよ」
マティルデ「話はまとまったようですね。では、今宵はゆっくりとお楽しみくださいませ」
一樹「いや、せっかくだがすぐにでも持ち帰って検討してみよう」
踊り子「えー」
マティルデ「一樹様、あまり早くに出られては密談をしていたとばれてしまいますわ」
一樹「なるほど、それもそうか」
マティルデ「はい。どうかお時間を頂いたお礼をさせてくださいませ」
踊り子が俺の右手を取って自分のおっぱいにあてがって笑った。
一樹「いや、それは気にしなくて良い」
マティルデ「そうおっしゃらずに。この様な状態でお客様を帰したとあっては、店の評判にかかわりますわ」
そういってマティルデは俺のズボンの膨らみに手を添えた。
一樹「なるほど」
踊り子「久しぶりにたーっぷりご奉仕しちゃうよ。ね?」
イェレナ「はい、どうかご奉仕させてくださいませ」
イェレナが俺の左手を取って自分のおっぱいに押し当てた。
乳首から微かに白い液体がにじみ出る。
一樹「分かった。ではお願いしようか」
イェレナ「ありがとうございます」
マティルデ「では失礼しますね」
マティルデがひざまずいて俺のズボンに手をかける。
頭越しに見える舞台の踊り子はまた別の女に代わっていた。
どの道しばらくはここで時間を潰さなければならないらしい。
せっかくだから楽しませてもらうことにするか。




