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2019/11/28 試行錯誤

そういえば、本日でカラス生活はちょうど半年となりました!

この記録も、あと2話で100話に到達です。

ちょっと体調不良で、本日は珍しく早退したりした、らおぴん。

とりあえずカラスのお世話にだけは……と、何とか出勤だけはしたのであった。



何かが間違っている気もするが、


間違っていたっていいじゃない、人間だもの。

(ちなみに「みつを」はあまり好きではない)




こんな日に限って、ぴーちゃんの暴虐は容赦ない。


盛大に水浴びコンテナをひっくり返し、ドロドロになった新聞紙が四方八方に飛び散っていた。





まあいい、愛を以て許そう。


暴虐だっていいじゃない、ぴーちゃんだもの。

(やはり「みつを」はあんまり好きではない)




暴虐といえば、これ。


      ↓



挿絵(By みてみん)



掃除機なのだが、ちょっとばかりぴーちゃんのおうちに倒れかかってしまっていたがため、ホースの一部が、深海魚の死骸のごとき無残な姿となってしまっていた。

中途半端な位置のため、ホースをカットすると扱いにくくなってしまうが故に、不細工な補修と相成った。


また、その辺の大型ゴミでも漁って、ホースを調達してこようっと。


ちなみに、現・掃除機はサイクロン式。

普通に使用するには、なんとなく理不尽なサイクロン掃除機も、カラスの巣のメンテナンスには有効性が高かった。

掃除に使った掃除機をさらに掃除せねばならないという代物なのだが、熟成すると激クサとなるカラスごみは、集塵袋式の掃除機には向かない。

掃除する度にいちいち袋を交換するのでなければ、掃除機の排気がどえらい臭いを振り撒く羽目になるからだ。


実を言えば、その臭気に耐えかねた社員さんの一人が、大型ゴミから拾ってきてくれたのが、現・掃除機である。

面倒臭いが、都度、簡単にゴミを取り出しできるし水洗いもできるので、カラスを飼うなら、サイクロン式掃除機が超オススメだ。




様々な工夫を要するカラス生活。


原因は、カラスの凶暴さと暴虐振りにある。




フンの掃除が、まず、難儀。

小鳥の割にはフンが、ちょっとした犬並みの量なのだ。

一昼夜も経過すると、結構な小山が出来上がっている。

なおかつ、鳥なので、フンと小用が一緒くたとなり、半液状。


これがインコや文鳥程度なら、トレイで受けて流しで洗ってしまえるが、モノが山盛りご飯並の量ともなると、そうもいかない。

まあ、野生のカラスと違って食べたモノの衛生状態に信頼がおける事だけは救いである。

山盛りのフンの源が、ドブネズミとか生ゴミとか、その辺の溝で生きてた何かぐにゃぐにゃしたモノだったりしたら、およそ、それ以上の最悪は無いと言って良いレベルで嫌だ。


とにかく、新聞紙かペットシートで受ければ簡単に済むが、悲しいかな、カラスは紙を見れば引き裂かずにはいられない。

最近の事だが、誰かがぴーちゃんと名刺交換をしようとしたらしく、もはや名前の判別すらつかない名刺の紙吹雪が散っていた日もあった。


フン受け用の新聞紙にあの器用かつ凶悪な嘴が届かないよう、工夫の限りを尽くしてきてはいるのだが、中途半端に賢いカラスは、すぐに打開策を編み出してくる。


おかげで、ケージの仕組みと機構は、寄木細工の様相を呈し、らおぴんにしか再現できない有り様となってしまっている。



何とか掃除を簡便化するべく、ケージの形態を進化させようと試行錯誤するが、なにせ一応仕事中なので、あまりカラスの世話に偏重するわけにもいかず、やたらと予算を計上するわけにもいかないため、決定的な解決には至らない。


挿絵(By みてみん)


搬入品に付帯する、使い捨ての端材パレットが、らおぴんの楽しい工作素材。

新聞紙をセットしたトレイを差し込めるようにしてみたが、結局、扱いにくかった。


今度は、ガレージの屋根解体でゲットしたパイプ材と、ケージの天網素材を組み合わせて、全面網化な二重床を作る予定であるが、水浴びコンテナの置場所(だがこれは、高さを合わせた下置台で解決できる)と、天網板の購入予算(たいして高くはない)、それより何より、熱心にそんなモノを作っている時間がないため、計画は頓挫してしまっている。





狙いは、年末年始のカラス出勤だ。




自宅の大掃除そっちのけの予感がするが、









汚部屋だっていいじゃない、



人間だもの。



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