余談 アクセサリーとしてのカラス
カラスと言えば、「悪役キャラクター」のアクセサリーとして、結構なメジャー性を誇るアイテムでもある。
黒い魔法使いや、魔王様、悪の組織の幹部や総統、そんな人こんな人の肩に、あるいは首の後ろに、カラス達は華麗に鎮座している。
だが、個人的な意見を申し上げるなら、そのポジションはオススメしない。
何故なら、まず間違いなく、遅かれ早かれ耳を食いちぎられると断言できるからだ。
一般的に、カラスのイメージは、よろしくない。
らおぴんの同僚など、あんなに可愛いクロちゃんの写真を見て、速攻で「キモチ悪い」と宣った。
仮にも人様のペットを言下に「キモい」分類するとは、よほどキモチ悪いのであろう。
らおぴん的には、やたら目玉のデカいチワワとかの方がキモいと思うが、思いつつも、口外はしていない。
飼い主さんへの礼節もさることながら、こと小型犬に関する限り、うっかり否定的発言をすると、性格破綻者から変質者、果てはサイコパスに至るまで、盛り沢山の社会不適合な称号を付与されてしまうからだ。
イメージがよろしくないが故に、創作世界におけるカラスは、悪人に付属しがちなのであろう。
だが。
断言しても良いが、カラスを手なずけている者に、たぶん、悪人はいない。
(※仮定)
何故なら、肩に乗せてうろうろできるまでに懐かせるには、ヒナの段階から、放し飼い状態で寝食を共にする必要があるからだ。
さらに言うなら、おばあちゃんが猫を可愛がる以上の激甘やかしで溺愛しなければ、無理だ。
その過程においては、「はい、アーンしようねー」とか言いながら、お箸やピンセットでヒナにごはんをあげたりしなければならない
まして、大声や乱暴な挙動は厳禁である。
一般市民が普通に「キモい」と敬遠する生き物を、仮親になって餌付けして溺愛するような悪の幹部なら、あんまり、世界を暗黒にはできないと思う。
カラスを飼って粋がっているだけなら、まあ、悪い奴もいるだろう。
だが、とことん懐いているならば、……オマエは悪役無理だよ……という結論しかない。




