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2019/8/6   2羽とも元気です

めちゃくちゃ忙しくて、スルーしてましたが、クロちゃんもぴーちゃんも必要以上に元気いっぱいです。



お風呂場で生活しているクロちゃんは、湿気のせいか、羽根の先が傷みがち。

風切り羽根と尾羽根がすっかり擦りきれて、ちょっと違う鳥みたいになっている。


だか、やっと新しい羽根が生え始めたようだ。


翼も短く、尻尾もないままテケテケ歩く様子は、もはや、カラスではない。

九官鳥にすら似ていない。



なんと言うか、そうそう、強いて言うならばアレに似ている。




ヤンバルクイナ。




……クロちゃん、早く羽根を生やそうよ……。








ぴーちゃんは、社長の過保護の下でシンデレラライフを満喫中だ。


先週あたりから大阪は灼熱の大地と化しているのだが、ぴーちゃんには専用のエアコンがある。

もちろん、そもそもは人間用だ。


だが、その人間が部屋を利用するのは、昼休みの45分間。


広大なリビングの片隅で、エアコンの恩恵と専用扇風機のそよ風を一身に受けて、シンデレラカラスは今日も新聞紙をむしりまくっている。




そうそう、金網効果は絶大だった。


ただ、ぴーちゃんのチャレンジ精神のほうが若干上を行ってはいた。



昨日、らおぴんはぴーちゃんに盛大につつかれながら、金網にさらなるスキルの付与を行使した。


金網の2段重ねである。


最初は紐で固定を図ったものの、ぴーちゃんが団子結びを解く技に目覚めてしまい、らおぴんの完全敗北と相成った。

しからば、と、安物ながら金網用の樹脂ジョイントを導入。


これがまた、ぴーちゃんには魅力的なおもちゃに見えたらしい。

工作中、何度ぴーちゃんに奪い取られたことか……。

取られまいとしても、空き缶に軽く穴をあけうる嘴で思いっ切りつついてくれるので、手放さずにいるのは簡単ではない。

その上、下手にガードすると、「それ」をもぎ取ろうとするパワーそのままに誤爆し、らおぴんの皮膚を咥えて引っ張ってくれるため、大惨事発生。

幸い、鉄工職人でもあるらおぴんは、手の皮が面の皮並みに分厚いため、流血には至らなかった。

だが、たいていの人間の皮膚ならば、おそらく若干の肉ごと持っていかれると思われるため、ご注意いただきたい。



苦労の甲斐あって、ぴーちゃんのケージ掃除は「やや」楽になった。



だが、ぴーちゃんの進化はまだまだ続く。



というか、あの嘴力ならば、樹脂ジョイントの呪縛を克服する日も、そう遠い未来ではないような気がする。




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