54/207

2019/6/30　　ぴーちゃんお食事事情

日曜出勤の朝、社長、のたまわく。

「ぴーに、あんまりエエもんやるの、やめといてもらえます？」

九官鳥フードに、あからさまな軽蔑の眼差しを向けるぴーちゃんに、社長の怒りが火を吹いた。

しかも、まだ、頭すら撫でさせてくれないし。

というワケで、今日は徹底して九官鳥フード１本に絞り、ちょっと躾モードだったらおぴん。

途中、捕まえて強制給餌。

嫌がって騒ぐが、人間が触れる事に、もう少し慣れてもらわねばならない。

とはいえ、日曜出勤までしてカラスばっかり触っているわけにはいかないので、九官鳥フードの置き餌を残して、まるまる半日放置していた。

薄暗くなった部屋に戻ると、

まあ、でっかいおくち。

羽根をぷるぷるさせての、盛大なおねだりが待っていた。

うーん、こういう時に社長がいてくれたら、九官鳥フードも食べるんだけどね、と思いつつ、らおぴんだって餌やりをしたいので、結構な数の粒餌を口に放り込んでやった。

さて、帰る前に、古くなったシュークリームの欠片を、ぴーちゃんにはあげずに廃棄

……したところに、社長登場。

まっしぐらに冷蔵庫に向かい、「あっ、シュークリームがない！」

……捨てましたけど……

ゴミ箱を漁る社長と、

既に期待でいっぱいのぴーちゃん。

そりゃ、九官鳥フード食べへんで、社長。

おやつの残りのシュークリームを、そっと冷蔵庫に残し、静かに立ち去ったらおぴんであった。