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2019/5/30 涙の出勤
2019/5/30
この日は、木曜日。
本来のお仕事はお休みだ。
ここは、丸一日クロちゃんと一緒に過ごして、
誰が本当の偽物お母さんなのかをハッキリさせておきたいところだ。
だが、無情のベルは鳴る。
不定期アルバイトの呼び出しだ。
お仕事……ありがたいよ、ありがたいんだけどね?
クロちゃん……。
君のゴハン代を稼ぎに行くこの偽物お母さんを忘れちゃいやだよ、気まぐれカラスさん。
余談だが、クロちゃんの話を聞いたバイト先の社長は、物凄く羨ましそうな顔をしていた。
この会社、広い空き倉庫あるし、そのうちクロちゃんの飛行訓練させてくれないかなー?
とにもかくにも、19時まで働いて、まだ薄ら明るい内にダッシュで帰宅。
クロちゃん、起きてた!
短いスイートタイムを共にし、
風呂場に散らばりまくったウンコを洗い流し、
クロちゃん、おやすみなさい、また明日!
……でも、できたら、夜明け前に起きるのはやめて……