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2019/6/24  ぴーちゃんの新居

月曜日の本日、

昨週末、ねーさんの入院やら何やらで、バイトを休んだりしたため、

4日ぶりのぴーちゃんとの再会であった。


ぴーちゃんに挨拶をしてから、仕事場所であるリビングに入ると、

何やら巨大なケージが鎮座ましましている。


レトリバーはおろか、ピレネーでも十分なサイズ。


……これはもしや、ぴーちゃんの新居??

でもなぜ、まだお引っ越ししてないの??


と思ったが、話によると、突っついてくるので怖くて移動させられなかったらしい。


そんなときには、バスタオルをそっと上から被せて、すかさず、くるむようにして抱き上げるとよろしい。

鳥全般、それでおとなしくなるのだが、

いわゆる、鳥界の弱者的鳥種の場合には注意が必要だ。

決して、いきなり襲いかかってはいけない。


バスタオルを、補食者である猛禽と勘違いして、恐怖で心臓マヒを起こしたりもするからだ。


本当に補食された場合にはその方が幸せかもしれないが、

飼う気満々でその結果を招いてしまうと、人間側に深いトラウマが刻まれる羽目になる。



とりあえず、新居に落ち着いたぴーちゃん。

もとより、旧宅にもそう馴染んでいた訳ではないので、落ち着き具合に大差はない。


社長はまだインジェクションには不慣れであったため、

ぴーちゃんはかなり痩せていた。


だが、保護当日に水は飲めると確認していたので、まあ大丈夫だろうと踏んではいたのだが。


カラスに限らず、雛の保護で失敗するのは、大概ここだ。

まず、幼い雛は給餌でしか水分を摂ることができないため、餌には十分な水分を含ませねばならない。

餌そのものにしても、エサを啄んでいるので、置き餌で大丈夫だと勘違いしたり、

雛は数口食べてからちょっと休憩するのだが、そこを読み間違えて中断してしまったり、

せっかく助けた雛を餓死させてしまうケースは多いのだ。


てなワケで、念のためぴーちゃんを抱き込んで、

キャーキャー騒がれながら、強制給餌。

ちょっとカロリーを増し増しで、冷蔵庫に残されていたおやつのロールケーキをあげた。


どうやら気に入ったらしく、

その後、置き餌にしておいたら、嘴をクリームだらけにして啄んでいた。


挿絵(By みてみん)



とりあえず、クロちゃん用のケージは返してもらった。


だが、クロちゃんはまだ風呂場で自由を謳歌している。

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