2023/4/8 恋の季節
うっかり、もう一個の方に投稿してしまってました……
本日は、うちのおっさんの誕生日だ。
昨今は誕生日すら個人情報としてはウカツに広言できない時代なのだが、自分のじゃないからまあいいや。
なんでそのネタかといえば、先ほど出会った靴屋のおやじさんが
「予約の靴、取りに来てなー」
と言ってきたことから、自分の誕生日プレゼントをワタシの名で勝手に注文していたことが判明したためである。
飼い主側の人間模様は置いといて、カラス的には恋の季節真っ盛り。
うちのカラスもすっかり大人なので、野生下であれば今頃は、その辺の鉄塔とかにワイヤーハンガーなんかで巣作りして迷惑がられたりしていたのであろう。
だが、今は孤独な籠の鳥。
1羽ではかわいそう、というご意見をいただくこともあるのだが、品種改造で攻撃性を淘汰した愛玩生物とは違って、野生動物には強い縄張り意識がある。
とりわけ同性同士には当たりがキツく、普段でも危険だが、発情期に至っては殺し合いレベルのケンカをしたりする。
なら異性同士で夫婦にしちゃえ、と思いもするが、繁殖期以外の時期に仲良く共存できるかどうかは微妙だ。
ハシボソとかだと、結構、夫婦で生活しているみたいだが。
ハシブトも、以前、動物園で雌雄同居展示していたので大丈夫なのかもしれない。
とはいえ、鳥類は雌雄が見分けにくい。
明らかに雌雄で外見が全く違うタイプも多く、合鴨だったぴーこちゃんなどは黄色い幼羽から脱した辺りで速攻で見分けられた。
ヒヨドリのぴよこも、頭に微妙な冠羽っぽいものがあったのと、発情期に足元へ寄ってくる様子から、雄であろうと判別できた。
だが、カラスはひたすら真っ黒だ。
よく見ると濃い虹色の羽毛に被われていて美しいのだが。
多分だが、人間の可視範囲を超えた紫外線とかの世界では、何らかの紋様が在るのだと思う。
ブラックライトを当てれば光るのかもしれない。
しかしながら、たいていのカラスはよく観察できるほど近くで凝視する間もなく逃げ去るし、そもそも雌雄を見分けられたとしても、うちのカラスの恋鳥候補を捕獲できる見込みは低い。
なんせ、保護事例以外での無許可捕獲には、「狩猟時期に、狩猟可能地で、猟具を使用せずに」というハードルがある。
まず絶対に無理である。
できたとしても、正直、1羽でもいっぱいいっぱいのカラスを群れで飼うには、環境も、スペースも、それより何よりワタシの心の余裕が圧倒的に不足している。
まあ、人間だってお部屋でボッチが数多いご時世だ。
カラスたちには我慢してもらうしかあるまい。
昨日、通勤路でよく会うハシブトカラスが数羽、群れていた。
見れば、1羽が雌で、発情している様子。
多分。
餌鳴きの態勢に近いが、姿勢を下げて尾を上げ、翼を低くちょい広げにしてブルブル震わせている。
そいつを囲んで、数羽のカラスが牽制しあいつつ接近を図っている模様。
土砂降りの雨の中である。
水浴びの好きな鳥とはいえ、普通はこんな雨の中、好き好んでこんな風にはうろうろしない。
ああ、恋は盲目。
愛は勝つ。
しかし、これって恋なのか?
とりあえず結果は見ていない。




