2023/1/3 酉には遠い
新年だ。
思い新たに迎えたかったが、理想とは裏腹に、今年もゴミ屋敷で迎えてしまったけれども、もう気にするまい。
因みにここ数年来、大晦日の夜から元旦の夕方にかけては、近所の神社でボランティアをしている。
参拝者誘致のための境内活性化応援……という名目の、ボランティア模擬店開催が、主だったお仕事だ。
さて。
なぜカラス日記にこの話題かと言えば、実はこの神社、カラスの散歩の許可をもらっている場所なのである。
なかなか実現に至ってはいないが、近いし、背景も映えるし、神社的にはカラスは神の御使いだし、あわよくば名物マスコットにしたい宮司様の下心もある。
障害は、クロちゃんのビビり性と、ぴーちゃんの狂暴性だけだ。
あと、鳥インフルエンザ。
話を戻すが、ボランティアとはいえ、結構ガチだ。
準備も仕入れも自前なので、売り上げも自分のモノとなるのだ。
神社お抱えの、公認的屋みたいなものなのだ。
有志で、露天営業許可まできっちり取得してある。
やっと軌道に乗ったと思ったら一昨年前、コロナ真っ最中で中止となった。
昨年は規模縮小でヒッソリ開催。
そして今回、3年ぶりの規制のないお正月と相成り、気合いを入れて乗り込んだ。
この神社は、旧街道沿いに、ヒッソリと佇む。
ほんの一筋向こうの新道は表通りで人出も多いが、戦禍後の整地で参道がズレ、そちらからは鳥居が見えない難アリ立地となってしまっている。
オマケに新道を挟んだ向かいには、こちらよりもやや大きめの神社があり、そちらはプロの的屋で武装。
参道周辺の通り沿いにも屋台を展開し、さらには隣が観光商店街。
神様に言うのもアレだが、強敵なのである。
15年ほど前まではこちらの神社に至る横道沿いにも的屋が並んだものだが、今は的屋の総数自体が減ったらしく、こんなマイナー地帯に来る店は数少ない。
向かいの神社でさえ、最盛期の面影はない。
その露天の一つであった「うずらすくい」に心惹かれて大阪に来てしまったが、いざ来てみると、うずらすくいの影はなかった。
動物愛護的にはその方が良いのだろうが、うずら、飼いたかった。
まあ何にせよそちらの神社が目立つ上に賑やかなので、例年、こちら側はひっそりしていた。
大松明と樽酒の振る舞い目当てか、氏子家の参拝者で、控えめな行列ができはするものの、かつてはワタクシ自身、「あっちは混んでるからこっちで参拝しとこう」などと思ったりしていたレベルの格差があった。
そこに、我々の模擬店だ。
模擬店と言えば一般的に、白い運動会テントに会議テーブル、エプロンに三角巾のおばちゃん達が地元婦人会感満載でおぜんぜいとか売ってそうなイメージではなかろうか?
ウチの場合、20年前に衝動買いして地下倉庫で腐らせていた、横長の巨大タープテントがあった。
当初はバーベキューコンロとカセットコンロで勝負。
色々と試行錯誤した。
今は相棒もプロパンで鉄板2枚を駆使し、ビールサーバーも持ち込んでいる。
ウチもこの大晦日から、綿菓子機を持ち込んだ。
祭りでは賑わうおっさんのスーパーボールすくいも、もはや定番。
だが、寒くて夜遅い初詣においては、子供自体が来ないので、たいがい不振だ。
ウチのラインナップは軒並み子供向けなので、元旦の夜が明けてからの勝負かなー、まあ、甘酒くらいは売れるかなー、くらいの軽い気持ちで臨んだ大晦日。
見るからに準備中な、テントも半開き状態な時点で「もうイケますか?」の問い合わせ多数。
急いで電源を引いて、それでもできちゃうのが、綿菓子機の良いトコロ。
機嫌良く作っていたら行列ができ、設営の続きができない!
何だかんだで午前3時頃まで人通りが絶えず、おっさんのスーパーボールすくいも、大盛況の末、ポイの品切れで幕を閉じた。
ワタクシはワタクシで、甘酒は遊びに来てくれた友人に押し付けて、綿菓子と、ミルクせんべいに奔走。
筋トレの必要性を感じるレベルで腕と肩をバキバキに酷使した。
……昨年なんて、甘酒こそまあまあ出たが、子供なんて10人も来なかったのに……。
とりあえず幸先の良い2023年。
今年こそカラスの散歩を実現させて、YouTubeにもしっかり動画アップして、12月に失敗作したライブ配信のリベンジもするぞ!




