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2022/9/26 コロナとカラス Ⅱ

コロナもはや第7波。

早いものである。



今年は初夏あたりから緩和ムードが広がって、祭りや催しが続々再開。

大いに盛り上がった夏ではあったが、コロナもまた再燃してしまった向きがある。


ワタクシの住む町でも地車祭りが復活し、それはもう盛り上がったものだったが、直後からコロナが大蔓延。

ワタクシも、ほとんど毎日顔を合わせていたご近所な友人を喪った。


ほとんどが軽い風邪程度で済むのだが、救急車レベルに悪化した知人も多々。

しかも軒並み救急車は数時間待ち。

来ても、コロナに限らず搬送先がない。

そこかしこに、患者を乗せて停まったまま一時間以上動かない救急車がいたり。


そこからは、町の行事もほとんど全部中止。

強行して、もしもの事があったら、困るだけでは済まないしなあ……。




とにかく未だ、感染した場合の周囲への影響は半端ではないので、自分自身も最大級の防御をしていた、……はずだった。


はずだったのだが、やってしまった。


もう終息扱いになろうかという今になって、しっかり感染してしまった。



幸い、もう、強制隔離はなかった。


というか、ほぼ放置。

せいぜい外出自粛くらいのものだ。



というワケで、心配していたカラスの世話は無事継続することができた。

昨年やらかした骨折時に懲りたおかげで、体調不良でも世話しやすいように、風呂場(クロちゃんの家)も改造済みである。


更衣室の洗濯機用水道を蛇口ごと取り替えて、多目的ホースを常設したので、洗い場に降りなくても掃除やトレー洗いができるようになっていたりとか。

ぴーちゃんの餌器を買い足して、いちいち洗いに往復しないで交換できるようにしたりとか。


しょうもない些事だが、体に不自由が生じると、そういうちょっとした事がいちいちツラい。


しかも、ツラくなってからではどうにもならない。

色々思い知ったのだ。



ちなみに、コロナの何がツラかったかといえば、疲労感である。


症状は人によって差があるようで、うちのおっさんなどは、生活習慣病の塊の癖に、微熱と鼻水がほんの1日出た程度であった。

4回目ワクチンをつい最近射ったばかりなのも良かったのかも。


ワタクシはワクチンの度に高熱で数日寝込むので、タイミングが難しく、接種できずにいた。

そのせいかどうかは不明だが、まる1週間、しっかり寝込んだ。


まず、初日午後からめまいと倦怠感。

夜になって徐々に熱が上がり始めて眠れず、解熱剤を服用するも翌明け方に39度越え。

この辺から嫌な予感。

とりあえず仕事を休む手配を終える頃にはトイレに立つ事もしんどくなり、もはや検査を受けに行く事すら無理。

地元で配布されていた抗原検査キットで簡易検査してみると陰性だったが、自分で買い足そうと思ってネットを見ると、件のキットの口コミに「誰がやっても陰性しか出ない」との評が……。

おっさんに頼んで、調剤薬局で販売している高価なキットを買ってきてもらい、再検査。

抗原検査結果はきっちり15分待ってよーく見ないと判別できないと聞いていたのだが、テスターに検体液が滲みた瞬間、これでもかと言わんばかりにくっきり陽性反応が出たのであった……。


そこからまる4日、39度前後の高熱が下がらず、自力ではとてもじゃないが病院にも行けず、というか、病院も「解熱剤があるなら来ずにそれ飲んどいて」状態。

2日目あたりからは、止めどない鼻水と咳。

5日目から熱がやや下がり、38度前後で下がり傾向に推移し、8日目でやっと微熱レベルに落ち着いた。

ただし、止めどない鼻水と咳は、さらに2日続いた。

熱が下がって5日目の検査でやっっと陰性になったものの、鼻と咳はなかなか治りきらず、2週間経った時点で普通の風邪程度の症状は続いている。

(でも、熱が下がって5日経てばほぼ感染しないから自宅隔離終了で良いと言われた)


一番びっくりしたのは、パルスオキシメーターでの測定値だ。

幸い、肺炎までは行かなかったようで、酸素濃度は最小でも94程度までしか下がらなかった。

が、いつ測定しても、脈拍が100前後だったのだ。

血圧は測ってないので不明。

特に息切れするとかではなかったが、起き上がってちょっと動き回るだけで、ものすごい疲労感で、トイレに行くにも休み休み。

高熱の4日目には後頭部に金ヅチでどついているような痛みが生じ、くも膜下出血を疑いさえした。


コロナで亡くなった友人知人は心疾患、脳梗塞の病歴があったが、心拍がこんな調子だったとしたら、そりゃアカンわ……。


寝てるだけで、普段やらないスポーツで全力を出し切って倒れ込んでる時の、あの全身疲労感が味わえるのが凄い。

これで肺炎とか併発したらと思うと、ゾッとする。


10日目で心拍数が少しずつ下がり始め、3分動き回って10分横になる感じからの自主リハビリ開始。

12日目で、安静時の心拍数が70を切るようになり、ちょっとふらつくものの、普通に起きていられるようになった。

13日目で、心拍数も安定。

その後の抗原検査で陰性確認。



この間、朝夕それぞれカラスたちの餌やりと、床とトレーの糞を洗い流し、汚しまくった器を洗って水を取り替え、水浴びをさせ、ちょっとした遊びに付き合ってやっていたのだが、正直ものすごくツラかった……。

ウチのカラスに、人間に寄り添う気持ちは皆無なので、動きの緩慢なワタクシにも容赦はない。


コイツら、マジで30年とか40年とか生きるんやろか……。


後期高齢者になってコレとか、大丈夫なんやろか……。



老後の不安にカラスまで加わるに至ったコロナ体験。


とりあえず、まだ生きてることに感謝しておこう。















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