2022/8/20 補足 これがユーザー車検だ!
閑話に補足するのもアレだが、リクエストをいただいた。
めちゃくちゃ稀な出来事なので、お応えさせていただく事にする。
ユーザー車検というのは、実は、本来あるべき車検の姿である。
業者が行うアレは、あくまでも「代行」なのだ。
ゆえに、ユーザー車検は、違法でもなければグレーでもない
ただ、手慣れた業者とはちがって、ユーザー車検は、手続きとコース進行において不慣れな受験者が実施するため、歓迎はされない。
たいていは検査場にはユーザー車者用のビデオがあったりするので、面倒がらずに、予習してからコースにむかおう。
具体的な手続きを記そう。
たしか……申し込みは、車検証期限の1ヶ月前から可能だったと思う。
以前は電話で受け付けてもらえたが、数年前から、ネットでの受け付けとなった。
電話でもできないことはないらしいのだが、めちゃくちゃ面倒で時間がかかるらしいので、あえて試す気にはならなかった。
何はともあれ、とりあえず手元に準備するのは、車検証だ。
まずは国土交通省の、自動車検査インターネット予約システムに、会員登録をする。
これは2年と1ヶ月間利用がないと自動解約されるシステム。
業者と違って、1台ユーザーにとっては、ギリギリ次の予約にも使えるか……といったところだ。
だが、同じ内容で再登録できるので、うちは、毎回再登録している。
システムでは、車検場所(地域)を選択し、車体とユーザーの情報を入力する。
スマホだと、車検証の下部にあるQRコードを読み取ればかなりの部分をスキップできる。
あとは、検査日時の選択なのだが、たいてい4ラウンドに仕切られている。
全て選択して確認、決定すると、予約番号を取得できる。
これはメモ必須。
ただ、システムで予約リストも確認できるし、メールも来る。
私の知る限りでは、8:45受け付け開始、9:00コース開場、17:00終了。
昼休憩と、午前と午後に1回ずつ15分ほどの休憩が区切りだ。
検査場はお役所なので、融通は全く利かない。
どれだけ並んでいようが、休憩はきっちり区切るし、終わるときは終わる。
だから、受け付けはなるべく早い時間に済ませて、速攻でコースに並べる段取りにしておかないといけない。
2ラウンド目なんて、モタモタしていると昼休みに突入し、コース前に並んで身動きとれないまま45分待つ羽目になる。
まず、検査場に着いたら、走行距離をメモしよう。
書類に書かなければいけないからだ。
因みに、検査場の駐車スペースは単なる駐車場ではなく、あれやこれやの作業を行う場でもある。
やたらと人が往来するし、ドアやハッチを開けていたり、車体の周りや下で作業をしていたりするので、事故に注意。
死亡事故なんかも起きている。
走行距離のメモと、車検証、納税証明書、自賠責保険の証書を持って受け付けへ。
今回は、機械受け付けになっていた。
予約番号を入力して、必要書類3種をチェックし、車検証のQRコードを読み取ると、車体情報などがプリントされた用紙が出てくるので楽チンだ。
書類の必要事項を追記したら、重量税と手数料の支払いへ。
これは、印紙、証紙の購入という形をとる。
エコカーのカケラすらないうちの旧車は、18年超2トン未満で重量税50400円、3ナンバー手数料証紙1800円。
そして、自賠責保険加入、24ヶ月21550円。
合計、73750円。
……エコカーだと、ここから3万ほどは安くなる。
因みになにわ自動車検査場の場合、自賠責保険の受け付け窓口で、自動車点検表を30円で購入する。
お金が要るのはここまでだ。
ここまで揃ったら、チェックリストを記入し、再度受付けで用紙を確認してもらい、コースに並ぶ。
荷物は積まない。
同乗者不可。
タイヤのホイールカバー等は外しておく。
発煙筒はすぐ出せるよう準備しておく。
オービス探知機やカーナビのスクリーンなど、ダッシュボードやフロントガラスの異物は固定の付属品以外、極力外しておく。
あとはコースの指示に従うだけだ。
排気ガス測定など、自分で降車して行う軽い作業もあるので、動きやすい服装が好ましい。
コースを終了して無事に通れば、最終の受け付けで車検証を交付してもらって終了だ。
(軽自動車だと、そのまま帰れる)
だが。
不合格だと、そこからが勝負だ。
軽微な整備不良の場合、駐車場がガレージと化す。
簡単な修理や整備、部品交換をした上で、もう一度コースに並び、不合格項目だけ再検査を受けるのだ。
よくあるのが光軸のブレ。
これは自力では直せないので、最寄りのカーテスター屋に走って、調整してもらう。
微調整のためにガムテープを貼っててくれたりするのだが、それで合格するのが、どうも解せない。
とりあえずユーザー車検なら、検査前にカーテスター屋には行っておいた方がいい。
車の性能面での不備は、カーテスターでだいたい分かるし、情報もくれる。
替えのバルブなんかも、一般的なものなら分けてもらえたりもする。
それに、検査場での操車のシミュレーションにもなる。
検査に戻るが、再入場には回数制限がある。
3回くらいが限界。
それ以上だったり、日にちをまたぐ場合は受け付けで確認し、その指示に従う。
今回のウチの場合は再入場は不可能と考えて、即断で限定検査証を交付してもらった。
これには不合格の検査リストのコピーが付いており、整備終了後、書類を再記入して手数料証紙を購入すれば、不合格項目のみの再検査が受けられる。
ただし、車検期限が延びるわけではないので、期限が切れた場合は、車の陸走時には市役所等で仮ナンバーの交付を受けなければならない。
たまに見る、赤い斜線の入ったナンバープレートが、それだ。
たいていは新車登録や、一旦廃車した車の移動時に、走行日数分だけ保険に加入して走行するためのものだ。
だが、継続車検の場合は、ナンバーが変わると受検できない。
ゆえに、元のナンバーからロックされていない側の(右だったかな?)ネジだけ外して、そちら側だけで仮ナンバープレーを固定する。
面倒くさいが、これをせずに車検場に向かうと、無車検走行になってしまうので受検させてもらえない。
とまあ、こんなもんでどうでしょう?
あんまりカラスから脱線するのもアレですが、もう何でもアリで、まあいいかー。
ピーちゃんは本日、スイカと、鶏の肝を食べてご機嫌。
クロちゃんは、鶏の肝は嫌いみたいで食べず、そのかわり、お豆腐を食べました。
(↑ 取って付けたようなカラス近況)




