2022/2/20 抱っこ
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骨折ダメージから回復し、やっと日常生活が平常化した。
ギプスが取れ、松葉杖が取れてからも、しゃがむこと、ひざまずくことがなかなかできず、筋力低下の恐ろしさがつくづく身に染みた。
もうすでに、骨折したら人生終了と言われるお年頃になりつつあるのだ。
うわー……。
やっと普通にしゃがんでゴミを拾ったり、ニャンゲロを拭いたりできるようになったのは、ほんの10日ばかり前のことである。
猫3、カラス2の築百年木造住宅が、この2ヶ月間でどうなったかは、ご想像に難くないであろう。
目下、ゴミ屋敷からの脱却に手一杯の毎日だ。
ちなみに、カラスのケージは、まだもらいに行けていない。
ワタクシの骨折が主原因だが、その後は、ケージの持ち主がコロナサイクルに陥ってしまったためだ。
障害者グループホームに勤めるケージの主は、本人は無事だが、どうしても濃厚接触の避けられない入所者さんが次々と感染、しかし特殊な介護まで必要となる患者を受け入れる入院先はなく、施設内で療養させざるを得ないため、ずーっと誰かしら感染している状況のまま数ヶ月、ずーっと濃厚接触者なままなのだ。
自宅にも帰れず、施設に泊まり込んだままなので、会えてすらいない。
そんな事情で、カラスのケージ改革は先送りとなっている。
ぴーちゃんは運動不足だが、仕方がない。
とりあえず、たまにケージから出すようにしてやろうと、久しぶりに防護手袋を引っ張りだしてきた。
手袋をはめた腕をケージに入れると、ぴーちゃんは、腕に乗ってくる。
こういうと「キャワいい」のであるが、実は、これは攻撃の一環である。
腕にカラスを乗せたまま外に引っ張り出すと、じわじわと、肩の方に寄ってくる。
これもまた「キャワいい」のだが、あまり近寄る前にガードしておかないと、耳や目を狙われかねないので油断は禁物だ。
ちなみに、今回の目標は「抱っこ」だ。
鳥は、わりと抱っこが好きだ。アヒルのぴーこちゃんも、ヒヨドリのぴよこも、スズメの橋本ちゅんも、みんな抱っこが好きだった。
そういえばクロちゃんも、たまに甘えると、懐に飛び込んで来る。
だが、ちょっと素手では扱いかねるハシブトぴーちゃんだと、こちらの包容力がややステータス不足気味なため、ナチュラルに受け入れる訳には行かない。
とりあえず、厚手のジャケット(ほぼアノラック)と革の防護手袋で武装したところにぴーちゃんを引き寄せて、抱っこしてやった。
はっきり言うが、ちっとも喜んではもらえなかった。
まあそうやろね、普段せんことされても困るわな。
だが、完全に嫌ではなかったらしく、本気で攻撃はしてこなかった。
なんかこう、愛玩しようと決めた動物相手としては、それで喜んでいて良いのかという疑問はあるが、まあいい。
とりあえず1分30秒(タイマーかけた)間の抱擁を解くと、まさに転がるようにケージに逃げ込んでしまった。
たぶん、くりかえせば慣れる……だろう、たぶん。
そのうち、ぴーちゃんから「狂暴」のレッテルを解除できる日が来るかもしれない。
たぶん。
30秒間のとこに()書き入れたらルビになってしまった……。
どうやったら直るんだろう。・(つд`。)・。
追記
ご指摘をいただき、無事、訂正できました!
ありがとうございました(^o^)/




