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2021/9/20  プチ進化

無事に暑い時期を乗り越え、カラスに優しい季節が訪れた。

今年も猛暑だったが、本当に暑い時期は比較的短かったように感じる。


単に猛暑慣れしただけかもしれないが。



さて、うちのカラスも三度目の秋。

本来の成人の儀、すなわち、自然界における親離れ期から丸二年。

そろそろこいつらも成熟個体となるはずで、来年の春にはたぶん繁殖期を迎えると思われる。

もしかしたら、ある程度雌雄の判別がつくかもしれない。


そんなこんなで、大人の階段を上りつつあるカラス達。

最近になって、それぞれに性質上の変化が見えてきた。



まず、ハシボソのクロちゃん。

わりと少食で、肉より果実を好んで食べる。

だが、初見の食べ物には警戒してなかなか食い付かないし、力業は好まず、トウモロコシをあげてもついばむ程度の食べ方しかしない。

触られるのは嫌いだが、頭を撫でてもらうのは気に入っているらしい。

この夏くらいから、頭を撫でる時だけは噛みも威嚇もせずに、体を低くして待つようになった。

怖い事があったりすると、人間にぴったり体を寄せてくる。

だが警戒心は強く、餌皿の位置を変えただけでゴハンを食べなくなったりもするし、外が見える窓にも近付かない。

よくギュルギュルという声は出すが、カーカー鳴くことはほとんどない、静かなカラスだ。

推測では女の子っぽい気がするが、半放し飼いなので、春になったら人間に対する行動でわかるかもしれない。

これまで鳥の雄は軒並み、足とかスリッパに求愛してきたからである。



ハシブトのぴーちゃんは、相変わらずやかましい。

雑食の傾向は強く、何でも、とりあえず食べてみる。

トウモロコシをあげると豪快にムシって食いつくし、遊びがてら、芯までかじってあらかた食べ尽くしてしまう。

少し前までは何をしても噛みに来ていたが、最近少しだけおとなしくなり、ケージ入口の餌皿を取り替えていてもほとんど噛まれない。

言葉をしゃべる事が減り、外のカラスとよく鳴き交わしているようだ。

声はでかいし、甲高いし、鳴き方のバリエーションは結構豊富だ。

だが、人間を呼びたくなると、「バイバイ、マタね」や、ため息のような低い呟き(たぶん、おはよーの出来損ない)を連発する。

イタチ事件以来、警戒心というよりは臆病の度合いが増した。



カラス達に共通の厄介な点は、すぐに水を汚すこと。

しかも少量の水でも水浴びしようとするので、すぐに容器が空になる。

かといってでっかい容器にすると豪快に飛び込もうとしてひっくり返す。


かわいいが、しみじみペットには向いていない鳥だと思う。

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