2021/7/23 大浸水
カラス生活もちょっとばかりマンネリ気味。
倦怠期の夫婦みたいなモノだ。
ちなみにぴーちゃんは、放置されると
「おーい、おーい!」とワタクシを呼ぶようになった。
どうやら、おっちゃんの真似らしい。
おっちゃんがワタクシに「おーい」なんぞと呼びクサったら間違いなく無視するが、ぴーちゃんなら仕方ない。
おやつをあげに、呼ばれてやろう。
前回以降、マンネリ生活からの脱却とカラスの健康的事由から、お散歩計画を練っていたのだが、あれから数日と空けずに、それどころではなくなるレベルの災厄が我が家に降りかかってしまった。
ゲリラ豪雨による浸水である。
7/14。
午前中のバイトを終えたワタクシは、東の空にヤバめの暗い雲を見た。
雲と遠雷に追われるように帰宅して、午後の仕事に出る支度を……と思った矢先。
突然、間近に雷鳴が鳴り響いた。
ほんの数日前に、家から数メートルの電柱に落雷があったばかり。
今回はそこまで近くはないが、間違いなくキロとは離れていない範囲に何発か落ちたと分かる爆音と振動が立て続く。
そしてほどなく、まさにバケツをひっくり返すが如く、降り始めたなどと表現する事さえ不適切なレベルでゲリラ豪雨が始まった。
堰を切ったような、とでも言おうか。
2年ほど前にガレージやベランダの屋根が飛んだ、台風直撃の時より酷い。
真夏なのに、めっちゃでっかい雹まで降ってる。
外に出たらケガする級の荒天だ。
そうこうするうち、雷鳴とは別の爆発音が遠くで連発。
家やビルの家並みを越えて、吹き上がるいくつもの水柱を見た。
もう、意味不明。
家の前の道路があっという間に冠水し、向かいの作業場から飛び出してきたおっちゃんの足が、膝上まで水没しているのが見えた。
これは、ヤバい。
あわててぴーちゃんの部屋にある、地下倉庫の蓋を開けると……
船のように浮いて漂う数多の荷物。
元より浸水しやすいために、全て20センチ以上の台座を設えてあるのだが、膝上浸水までは想定外だ。
過去20年間、この台座にまで迫る浸水は、台風直撃を含めた3回。
それなのに、過去最高を軽く3倍ほど凌駕するとは。
というか、そこまでの浸水はもはや災害である。
長靴が通用するレベルではないので、サンダルばきで地下に降りると、そこは積み上げていた荷物が台座ごと浮き上がって、ゆっくりと傾き、続々と水中に崩れ落ちて行く地獄絵図。
とにかく、上積みにしていた濡れてはいけない荷物を救いだし、上の倉庫、すなわちぴーちゃんの部屋にバンバン投げ上げる事と相成った。
おかげで、ぴーちゃんのお部屋は所狭しと積み上がった濡れ荷の山に埋没。
床はべちゃべちゃ。
ぴーちゃんは狂乱。
ここもまた、床下に負けず劣らずの地獄絵図。
とにかく、ワタクシが家にいる時の出来事で、まだ良かった。
午後の仕事には、遅刻したけど。
そんなワケで、ぴーちゃんのお散歩計画に費やすはずの、盛り上がらないオリンピック連休は、不毛かつ悪夢の水害処理三昧と成り果てたのだ。
ちなみに、例の水柱は、雨水集中排水菅に想定外の水量が一気に流れこんだため、マンホールの蓋が吹っ飛んだ結果であった。
民家の倍程の高さまで水が吹き上がったので、ウチの辺りからでも見えた。
当然床上浸水した家も多く、1階の大型家電が全滅した家もあったのだが、豪雨が局地的過ぎて、災害認定はなされていない。
地下からの廃棄物件だけでも相当量だが、今回は災害ゴミの回収もないので自費処理である。
あれから一週間。
風呂水用の小さなポンプ2台で、やっと、踝丈まで排水できている。
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