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2021/6/20  内なる敵

イタチとの戦い真っ最中に、コロナの1回目ワクチン接種を受けました。

が、イタチ相手にろくに眠れず、更には自宅前の電柱に深夜の落雷で完徹というトドメを食らい、一気に副反応爆発。

40度の発熱でダウンしました。


……1回目でコレでは、2回目は一体どうなるんだろう……

イタチとの戦いも、はや1ヶ月。


結局、4匹のイタチを捕獲したが、どうやらもう一匹残っているようだ。

最初の1匹は成獣であったが、続く3匹は巣発って間もない若い個体……つまりは御一家でお住まいだったようである。

最後に残った1匹は、たぶん、母親だ。

なんせ、子供を連れ出そうとしたら猛然と襲いかかって来て、おっさんが咬まれた。

イタチ科の動物は概ねそうだとは聞いていたが、物凄い攻撃性である。

何十倍もデカい人間相手にコレでは、そりゃ、温室育ちのぴーちゃんなんぞは敵ですらなく単なる獲物だ。


通常、動物の親子愛は暖かく見守るワタクシなのだが、結構なサイズの野生生物が5匹も生活空間を闊歩する状況では、もはや、綺麗事は言っていられなくなるのであった。


幸い、子供もいなくなって身軽になったイタチは、定着せずに縄張りを巡回し始めた様子だ。

ウチにも姿を現しはするが、気配が絶えなかった以前とは違う。

だが拠点として戻って来られても困るので、ほとんど相討ちレベルの必殺技をぶちかます事にした。


名付けて、「クレオソート弾投下」


何の事はない。

巣、拠点、通り道とおぼしきポイントに、「正露丸」を1粒ずつ投下したのである。


木酢やハイター臭を嫌うイタチやネズミだが、その類いをスプレーするにはリスクの割には効果が短期に過ぎる。

だが、抽斗に瓶が入っているだけでも部屋まで香る、チャック袋を2重にしてさえ防ぎ切れない正露丸の劇臭こそ、正に理想の迎撃臭だ。

しかも、先にかましたパラゾール弾の明らかに人体にもよろしくない劇臭に対し、一応、そもそも人間が服用するためのお薬なのである。

それに、何より、安い。

一粒で相当臭うので、3粒程を砕いて分ければ、家全体が十分過ぎるほど臭くなる。


言い添えておくが、猫部屋とカラス部屋には臭わないように気配りはしてある。

滲みる臭気に涙目なのは人間だけだ。



さて



イタチ対策を物理的に行使した結果、ぴーちゃん宅は非常にビジュアルが宜しくない状態となっている。

もう、ケージ外からの動画や写真なんか、全然撮れない。


なんせ、イタチの侵入を防ぐ為には、3×3センチ以上の隙間があってはならないのである。

しかも、敵のパワーは強烈だ。

罠のケージが歪むレベルの突破力を考慮して、様々な可能性を潰しておかなくてはならない。


ワタクシは、頑張った。

結構本気で頑張った。



だが、敵は本能寺に在り。



挿絵(By みてみん)



おやつを差し入れてもらったり、撫でてもらったり、嘴を突っ込んだりしたかったのであろう。

内なる敵の欲望は、イタチ未然に、しっかりとワタクシの防壁をぶち破ってくれたのであった。


……アンタが食われないように、どんだけ頑張ったと思っとるねん?!



内なる敵の心に打撃な攻撃と、生活空間に染み渡る正露丸の劇臭に、比喩でなく涙目ならおぴんである。




P.S

そういえば本日、ぴーちゃんは3年目に突入です。

早いもんです。

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