たいていの人には役に立たない、カラス豆知識 その3
カラスには、種類が結構ある。
特に身近なものは、二種類。
ハシボソカラスとハシブトカラスだ。
その辺で見かけるカラスの大半は、このどちらかだ。
混在するわりに、混血は見かけない。
多分、知能と視力が優れているからだろう。
ハシボソカラスは、文字通りクチバシが細い。
簡単に違いを説明すると
カラスに悪意を持って絵や写真に用いられるのはハシブトカラス。
スッキリ淡々とカラスを語る場合のシルエットにはハシボソカラス。
いや、本当。
おおむね、ハシブトカラスのほうが大柄で、なんだか恐ろしげに見える。
だが、カラス全般がやや凶暴なんで、実際には大差はない。
声を聞いてみよう。
ダミ声だと、思い浮かべるのはハシブトカラスだが、
実は、ハシボソカラスの方が声質が可愛くない。
ハシブトは、やや澄んだ高い声の個体が多く、
「カー カー」
ハシボソは
「ギャー ギャー」
まあ、個体差はある。
そんでもって、ハシブトのほうが表現力豊かで、九官鳥のようにしゃべるヤツもいる。
クロちゃんは、ハシボソカラス。
残念ながら、多分、おしゃべりはできない。
とりあえず、カラスは鳴き癖をつけると雄鶏並みに厄介なので、
話しかけるときは静かに、
怒鳴ったり驚かしたりしないように気を付けないといけない。
実のところコレがうちのおっさんには難しい注文だったのだが、
「大音量で毎朝五時にニワトリよりやかましく鳴くよ」
と 忠告したら、めっちゃ静かに接するようになっている。




