2020/12/20 準備中
猫ズが3匹となった今、我が家2階の猫部屋が存在意義を失いつつある。
元々は、野良の親子を保護した故に生じたカオス脱却のために、一部屋を犠牲にしたものである。
なんせ、兄弟親子とはいえ猫7匹は、もはや群であった。
野良生活が長かった割には簡単に家に馴染みはしたが、油断すれば脱走、あらゆる場所にマーキング、籠や箱はおしなべてトイレとみなされてしまっていたのだ。
深夜、疲れて帰宅したらおぴんを出迎える可愛い7匹の群れは、その場の心は癒してくれた。
だが、ちらりとその背景が目に入り、踏み出した一歩で早々と何かを踏んづけ、スリッパに、座布団に、あらゆるモノが強烈な臭気を発しつつ濡れて、絶望に満ちた真夜中の大掃除と洗濯が始まってしまう毎日には、3日と明けずに懲りた。
それに、子猫らの乳歯が抜けたら、男の子と女の子は分けねばならないし。
猫7匹、何とか保護はできても、一斉に手術する費用は危うかったのだ。
そんなわけで、猫ズには、サンルームと分割もできる一部屋をあてがった。
昔の、本間取りの六畳間に、四畳のサンルーム。
本間取の六畳は、最近のマンションなんかの8畳より広い。
ちょっとしたワンルームマンションの部屋より広い、猫用空間は、猫ズの手術が一通り済むまでフル稼働であった。
因みに最終的に、最も凶暴だった女の子は捕まえることができず、手術できなかった。
今はらおぴんの布団で眠るほどに懐いているが、高齢なのでいまさら手術もアレかと思い、見送っている。
それでだ。
猫も3匹、しかも男の子は1匹となると、縄張り争いは鎮静化、働く悪事の規模もかなり縮小される。
常時在宅のねーさんが同居してからは、猫部屋も、常時解放するように変化を遂げていた。
最近は、いつ見ても3匹揃ってらおぴんのベッドで寝ているし、猫部屋はほとんど見捨てられている。
さりとて、10年来の猫部屋。
分厚いシートやら何やらで養生はしていたが、畳は、もはやそのままで使える状態ではない。
だが、築百年、そもそも建替えすら必要な我が家の空き部屋に畳新調ってのも無駄の極み。
フローリング工作くらいはチョロいが、新しいモノとなると、どうせまた猫がマーキングする。
そんなわけで、目下、朝日のよくあたるその部屋を、カラスの運動場にしようと改造中だ。
ちょっとらおぴんの腰痛が治らないため、進捗は遅いが。
カラス、とりわけぴーちゃんは、籠のカラス。
シンデレラ時代にはたまに広大なリビングを飛ばせてやれていたが、最近はほとんど飛んでいない。
それに、ケージをはさまない状態で人間に慣らさないと、やはり色々加減が覚えられない。
カラスとなると、猫の悪事など些事に思えるレベルでタチが悪いため、部屋はたぶん、壊滅的ダメージを受けることだろう。
だが、築百年。
カラスの寿命分だけ家が持てば十分だ。
らおぴんにも、カラス達が生きてるうちに先立つワケにはいかないという、具体的な生きる理由ができたことだし。
子供のいない家庭には、そんなものも必要なのだ。
ある意味、カラス達には感謝している。
ただ、そのカラスの寿命というのが、いまいちわからない。
調べてみても、まちまちなのだ。
一説に聞く、60年とかがマジだと、さすがにそこまではらおぴんの方が無理である。
かつて色々な鳥と付き合った感じだと、食生活と大きさからみて、20年くらいかな、と予想はしている。
おそらく野生下で10年、飼育下で20年、最良の環境下で30年くらいかな。
ほぼ、犬や、猫と同じくらいだと踏んでいる。
カラス部屋ができたら、カラスの新たな一面も続々みられる事だろう。
楽しみだ。




