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2020/12/10  色

カラスは黒い。


何なら、口の中まで徹底的に黒い。


黒い生き物というのは何かとマイナスイメージを抱かれ易く、言葉としての「黒」もまた、良い意味で使われる事は少ない。





そのくせ礼服は黒だったりするのが、何か解せない。





ネットニュースで、アルピノのハシボソカラスが話題になっていた。

白いが故に、駆除から一転して保護されたらしい。


カラスが保護された事実は喜ばしいが、白くて珍しかったから可愛い、というのは、ちょっと何だかなあ……とも思う。


ただ、そいつの尊厳のために付け加えるが、白いという特異性だけではなく洗濯物を畳むという、鳥類としては稀有な芸を取得した努力家でもあるようだ。




とりあえず、白いカラスは珍しいが、ことハシボソカラスに限っては、正直言って育ち過ぎの白い鳩にしか見えないため、ありがたみは薄い気がする。

たぶん、飛んでいても気付かない。

わりと至近距離でカラスらしく鳴いてくれれば「ああ、カラスか」とか思うかもしれないし、ハシブトカラスであれば、その素行の悪さと図体で何となくカラスに見えるかもしれない。



見上げた青空を過る白い鳥。



そう言うと、何やら爽やかなイメージの文脈となるが、一応、その白い翼がカラスのものかもしれない可能性も考慮していただきたい。

 



ウチのクロちゃんもぴーちゃんも、真っ黒である。


黒であり、カラスであるというだけで彼らは概ね忌まれる身。

飼い主としても肩身は狭く、心無いお言葉を頂いちゃったりする事も多々ある。


件の白いカラスには、もうちょい頑張って芸など嗜んでいただいて、カラス族のイメージ改善に一役買ってほしいものだ。




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