2020/7/23 落ち着き
クロちゃん、ぴーちゃん、ともに2年目。
一応、もう大人である。
ただ、身体的な面を見れば、おそらく未だ未成熟なのであろう。
らおぴんの経験上、成熟した鳥が春に見せる類いの行動の兆候がないからだ。
とはいえカラスの生態については、ワタシとて、初見。
さらに、ことカラスに関しては、ネット上にもなかなか信頼のおける情報がない。
こんなにも身近な生き物なのに、寿命すら不明瞭なのである。
ちなみに、他の鳥類について言えば、とりわけ雄の行動が顕著であった。
なんというか、こう、足元に飛び乗って来るのだ。
あと、靴とか草履なんかにも反応するし。
彼らなりの、彼女のいない寂しさ解消手段であり、鳥としてはデフォな行動であるらしい。
雌は、卵を産む。
巣が整っていないと、産み捨てとなる。
食べてしまうケースが多かった。
雄ほど行動に変化はないが、概ね、苛立って凶暴になる。
アヒル、ヒヨドリ、鳩、スズメ、ニワトリ、クジャク、オナガ、ムクドリ等々、家禽・野鳥織り混ぜての所感である。
むろんこれは、素人の感想にすぎないのだが。
まあ、つまり、2年目春のカラス達は、大抵の場合一人立ちしてはいるものの、性的には未成熟。
ヒトで言うなら、本人は大人のつもりの中二なお年頃ではないかと思われる。
そんな彼らではあるが、大人化を実感させられる事もある。
まず、クロちゃん。
全体的に落ち着きが出て、新聞紙やビニールを、やたらと食い散らかさなくなった。
触れられるのは苦手ながら、頭を撫でてもらうのは最近のお気に入りらしく、期待して寄ってくるようになっている。
ぴーちゃんは、とーちゃんから巣立ったと言えなくもない経験を経て、大幅な環境変化からはや2ヶ月だ。
社長の豪邸(ただし、工場のリビング)から、築百年の路地裏庶民ハウスへの転落であった。
だが、特定の人間の気配が身近にある生活は、ぴーちゃんの攻撃性をかなりやわらげてきてはいる。
ここ数日は、防護手袋無しでも水の交換ができている。
全く噛まれないわけではないが、噛まれても流血には至らない。
まあ、だいたいは。
ぴーちゃんもまた、頭を撫でてもらうのは嫌いではない様子で、頭を下げて寄ってくる。
すぐ噛むが。
とにかく、わずかな変化ではあるが、毛のある生き物をモフれるかどうかは、重大案件なのである。
殊に、ぴーちゃんは、結構モフモフしているので、モフりたい。
人間都合の親愛表現が全ての生物に通用すると思っているわけではないが、身内間でのスキンシップはカラスにも存在するものなので、あえて権利を主張させていただこう。
↑
画像加工処理における素材としてのカラス。
真っ黒けなので、いまいち向いてないようだ。




