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2020/2/4  お片付け

昨日は節分であった。


例年であれば翌朝の我が家周辺には鳩が群れているのだが、先月から留守がちなウチのねーさんがまたしても出奔中であったため、鬼は外ができなかった。

というか、できない事はないのだろうが、なんか後々ありそうで怖い。

かといって福は内だけするには、我が家の床は、猫乱舞の影響で食い物を撒くには不適格である。


ちなみに、昨年、イワシの頭は秒速で消えた。


犯人は、猫か、カラスか、ネズミか、イタチかの何れであろうか?

どれもたくさん居すぎて、わからない。

大阪市中央部であるが、この辺りはわりかし野生の王国なのだ。

近所のドブ川には、ヌートリアと、真っ黒に汚れたカワセミなんかも住んでいる。



さて、そんな下賎な輩とは一線を画する箱入り令嬢(性別不詳)、クロちゃん。


次話投稿が久しぶり過ぎて、文字変換候補に「クロちゃん」が上がって来ないほど、久しぶりの登場であるが、ちゃんと元気だ。


最近は、かつてあれほど嫌悪していた止まり木がいたくお気に入りだ。

かつ、クロちゃんの個室と化したお風呂場において、風呂の蓋がじんわりと暖かいらしく、その端っこに止まって寝るようになった。

蓋に被せたビニールカバーを端だけ丁寧にまくり上げ、後爪を縁に引っかけて止まるため、お尻は風呂の床に向く。

結果、ウンチはほとんど床に落下。

おかげで掃除が非常に楽チンになった。

難を言えば、お気に入りの場所が風呂の扉口のため、ウンチの山を乗り越えてシャワーを手にしなければならないという点である。


そのクロちゃん、お腹が空くと、ちょっと破壊的になる。


飲食用のトレイには、水皿に、エサ皿×二枚をセットしてあるのだが、それをトレイごと床にぶちまけるのだ。

当然ものすごい音がする。

当初はその度に様子を見に行っていたのだが、ふと気が付いた。

コイツはただの小鳥ではない。

かの有名なカラス先輩である。

感情豊かな所に以て、めちゃくちゃ寂しがり屋さんなのである。

すなわちこれは、「でっかい音を立てれば、誰か来る」というワケだ。

……引っ掛かった人間、チョロい……


敗北と反省を踏まえて、しばらく無視を決め込んだ。

まあ、水はタライにも用意してあるし。

ごはんだって、定期的にちゃんとあげている。

人生においてカラスの健康を気遣う日が来ようとは思いもよらなかったが、多分、食い過ぎはクロちゃんの体に良くないであろう。


そんな日がいくばくか経過した。


  挿絵(By みてみん)


クロちゃんの暴挙は形を変えた。


水皿に、ひっくり返したエサ皿を被せるのだ。



この写真では、エサ皿は一枚だけで、もう一枚は奥に落ちている。

だが、普段は二枚重ねで水皿に突っ込まれている上に、この光景は毎日のものであることから鑑みて、明らかに故意である。


そういえば幼少時にも、ごはんを食い終るとエサ皿を重ねてお片付けしていたし。




近々、エサ皿固定式のトレイを制作せぬばなるまい。






ちなみに、冬真っ盛りではあるが、クロちゃんのお風呂愛はブレてはいない。



  挿絵(By みてみん)



洗面器に水を入れて欲しいとおねだりするし、入れてやると速攻で水浴びをする。

コトが終ると水は半減。

まあ、足しといてやるか……とばかりに追加すると、間髪を入れず再入浴。

試しに水を足し続けたら、連続七回の水浴び記録を叩き上げた。


ちなみに、七回目で限界を迎えたのは、クロちゃんではなく、人間の忍耐力の方であった。



普段は普通の水だが、たまにおっさんがお湯を入れてやると、しばらく脚を浸けて温まっているらしい。

ただ、水鳥ではないとはいえ鳥なので、羽の油が抜けやすいお湯はあんまり推奨できない。



水浴びしすぎで、乾く間のないクロちゃん。

昨日、ついに生乾きの洗濯物的臭気を発しはじめた。



……しばらく、洗面器は撤去だ。








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