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チェリーエレクション  作者: 今できる犬
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SNS

「ラブラブプリンス、まじうける~w」


10代の若者の間で流行しているソーシャルネットワークアプリ「maitterマイッター

に港北たくとと泉和見子の夕方の中街台での2ショット画像付きで投稿された。


恐ろしいことにこの投稿は、リツイート(他のユーザーによって投稿される)され瞬く間に拡散された。


SNSソーシャルネットワークが浸透している時代において、公人のスキャンダルは命取りである。


しかし、政治の世界にはSNSの影響力に対する危機感は未だ薄い。

庶民の声など取るに足らないという上から目線もあるのだろうが、その割に自らもマイッターを利用して市民に政策を発信するという皮肉がある。


まさに参ったさんである。


この投稿は他のSNSに波及して、今度は15秒動画サイト「Simotik(シモティック」にも編集された形で投稿された。


港北と泉が握手している場面に♡マークが大小にクローズアップされ、恋愛ソングで10代に人気の「しもにょん」の話題曲「君のあそこにフォーリンラブ」が流れているその動画は投稿後わずか1時間で1000以上のいいね(動画を見て共感したら気軽に意思表示できる機能)がついて、おすすめ(注目の動画になるとピックアップされ、より多くのユーザーが意図せずに目に触れることになる)にのっていた。


一太郎は、中街台駅のファーストフード店「マクラナイト」で100円コーヒーを飲みながら、フォロワー数の少ない自らのSNSでその様子を見ていた。


SNS時代に対するある種の恐怖を感じたと同時に、「ノースキャンダル男時代の到来」という天の声が聞えたような気がした。


過去は消せない。スキャンダルも消せない。


それは公人になるために、いや目指すべき人にも教えるべきである。


<次話>

個人演説会



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