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選ばれし者
運命というものは生まれた時から既に決まっているのか、それとも生まれる前から決まっているのかという問いに対して答えられる者は宗教者ぐらいだろうか。
人は親を選べない。もし選んで生まれてくるということが真実だとすれば、自らの世間的に悪い環境は自分の選択で自己責任という日本社会の思考停止時代のカモになるだろう。
「選ばれし者」
世界のどこかではなく、日本においても敢然とある選民思想。
這い上がりは、痛みを伴う社会構造。
そう、この閉塞感の根源は、勘違いの「選ばれし者」達が都合の良い社会になるように設計されていることにある。
しかし、こんなにもその真実が国民に明らかにあらゆる場面で伝わっていることが更なる崩壊を予測させる。
造られた「選ばれし者」思想が意図せずに隠されなくなった時、それは変革が必要な時であるのかもしれない。
「未来のために今できること、たったひとりでも戦う。偽りの多様性を掲げる社会、組織を変えなければ取り返しのつかない犠牲者が出る」
一太郎は熱い志を立てた…違うところも熱くたたせながら。
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朝立ち