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惑星!?
俺には原始惑星と惹かれ合う何かがあるのだろうか。
惑星の重力圏に捕らわれた俺は、地表へと落下する。
地表は冷え切っており、適度な温度になっていた。
どうやらこの惑星は、恒星に対するハビタブルゾーンに存在するようだ。
すでに地表の一部は大量の水で覆われており、環境は地球のそれに似ている。
そんな好条件に恵まれた惑星の一部に俺はなった。
それから数億年ほどたったある時、海を漂っていた俺はあるものを目撃する。
自分に比べれば巨大だが、人間からすればほんの小さな有機物の塊。
しかし時が進むに連れてそれらが互いに絡み合い、外界と自己を分け隔てる境界を持つようになった。
『これが…生命の誕生…』
俺はほんの少しばかり感動していた。
ここから、人間だった頃の俺に進化を続けていくことを理解したからだ。