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それぞれ

「関白殿下も人使いが荒いな」

使者が来て鉢形城の開城を見ずに忍城へと向かい佐吉を頼むと言われ小太郎と庄三郎を連れて向かう、すでに三成は軍勢を引き連れ到着しており私と共に真田勢と上杉勢から三成の親友である直江兼続が向かった。


「義兄おまちしておりました」

日和の姉妹である忠勝の妹栄子を娶った正家(長束)が出迎えてくれる。

何処かの物語の様に傲慢ではなく官僚的だが仕事はしっかりこなす将で秀吉からも信頼あつく三成の副将として着陣していた。

「攻めずらかろう、水に浮かぶ城は」

「はい、攻めましたが門への道以外は進むことが出来ずにおり関白殿下からは水攻めをと言われておりますが三成は攻め落としたいと考えているようです」

正家は顔色も変えずに古墳にある本陣へと入った。


「よう来てくれた。山城守(兼続)これで攻め落とせるだろう」

三成は親友の兼続が来たことに喜び現状を説明しはじめ私は昌幸と共に正家から説明を受けた。

「太閤殿下の言うとおり水攻めでが良いと思うが、何を三成は焦っておるのかな」

昌幸が言うと横から吉継(大谷)が、

「ひとつは水量の少なさ、せき止めても早急に効果がないと三成は考えておるのです」

確かにここから見る川の水量は少なく鉢形でも雨はほとんど降らなかったので三成の言うことも頷ける。昌幸がこちらを見るので、

「関白殿下は無用な人の死を望まずと言うことだ、鉢形でも双方かなりの損害が出たからそう考えるのもわかります」

すでに日の本を統一できると言うのは世間でも感じており生きていたいと考える民に世俗に敏感な秀吉は感じているのだが、

「中根殿からも頼む、浅野(秀吉の親戚)からも三成に言ってもらうように書状を書こう」

翌日、三成の命により入れ替わりに兼続と昌幸勢が忍城の攻城に入り攻撃する。

少しずつ前進しながら鉄砲を撃ち込み反撃を押さえていく、鉢形以上に門に抜ける道は狭く前の戦いで展開させた関東勢(降伏した豪族)が城の前の沼にはまり的になったと言うのを聞いているのでギリギリまで交代で鉄砲を打ち込むという戦法だった。

後ろからは焼いた石を投てきして損害を狙うが沼に幅があり届いているとは思いがたくこの城の難しさを表している。


あと少しの所で鉄砲隊が左右に別れて足軽を突入させようとしたときに城門が開き騎馬及び兵が飛び出し、壁からは鉄砲が立ち上がると一斉に攻撃をした。

「見事だな」

思わず言いたくなるほどのタイミングで飛び出し狭い場所で入れ替わろうとしている上杉勢に混乱にさらに混乱を呼び起こす。

三成を見ると呆気にとられており兼続がまさか遅れをとるとはと思っているようだが、私は皆が思ってるほど兼続を買ってないと言うので当然と思いながらもあの場所での戦いは致し方ないかと、

立て直すにも場所がなく田んぼへ押しやられれば戦えず止まれば混乱に拍車をかけた。

「三成殿、あの地形では三歳の子でも難しい、兵を引かせよ」

軍監として伝えると三成は苦渋の顔で退きの陣太鼓をならさせて退却させた。


「少し早すぎたのではないか」

昌幸の息子で信繁が意見を言う、秀吉のお気に入りの一人であり幸村といえば皆が知るあの武将、三成や兼続とは親しい間柄であり父親について北条征伐に参加したのだが、

「軍監である私が退くように伝えたのだ、あれで立て直せるとは昌幸殿でも難しかろう」

「信繁下がっておれ」

主将の集まりに不用意な発言を父親が気を使い黙らせる。確かにあそこで戦えば立て直しは出来たかもしれないが損害もと言うのがまだわからないのか自分ならできると言うのか、

「浅野様より書状が到着しました」

早馬で走らせた書状が届き三成が開くと眉をひそめる。

「関白殿下の言うとおり水攻めを行えと書いてきた」

三成は落胆して兼続や吉継を見て他の将も見たが皆の顔を見て三成は、

「わかった、正家と吉継は堤をどこにすれば良いか場所を決めて報告してくれ、その間は敵に休ませず攻撃を続ける」

秀吉の言うとおり水攻めはするがその間も手を緩めないといい、降伏してきた関東勢はここで戦功をと気合いを入れ直していた。


翌日、関東勢が激しく攻め立てる横を正家と吉継で二つの川をどうせき止めるかと言うのと堤の高さを決めていく、秀吉の小飼は土木になれており私でも頷きたくなるような無駄のない準備に感心させられ数日が過ぎた。

その間も実りのない狭い道を伝い攻め上がる度に反撃を受けており引き上げてきた。

「明日から堤を造る。民を動員して早々に完成させる」

三成は全軍を引かせて周辺の民を銭の力で動員して堤を完成させていく、

「正家よ見事に堤が出来ていく、銭の力か」

義兄である忠勝が作業を見て感心しており正家も頷く、

「忠実はあまり嬉しそうに見えないが何かあるか」

「水攻めの後を考えると周辺の田畑は荒れて1年以上はまともな収穫が出来ないと思います」

徳川が入ると言うことを言うと確かにと頷き私はさらに、

「これを見ていると戦法なら他にもあります。俵で一ヶ所の門の前にある沼を埋めてしまえば力押しできるでしょうし、だいたい攻め落とす必要がない主城である小田原が落ちれば実が熟して落ちるいうに手に落ちるはずです。1万ほどで兵糧攻めにすれば中からも反撃するのは難しいと、それに」

「そうだが降った将は戦功をあげねば取り潰しになりかねんからな、事情だ」

「義兄の言うことは私も考えております。戦わずして勝つのが良いと」

正家は優等生らしく呟き早くこの戦いを終わらせたいと言い私も忠勝も頷いた。


「水を流せ」

三成の合図で流れが変わった川から流れ込んでくる。

しかし三成が言ったとおり水量が足りず余裕で忍城は浮いており小太郎を呼び近日中に雨が降るか聞くと、

「今丁度吊り鐘が鳴っておりますが良く聞こえますし、これを」

確かに何時もより良く透き通った鐘の音が聞こえ小太郎が指差す先には羽アリが巣穴から多数出てきており、たしか長雨の兆候と思いだし小太郎に礼を言うと本陣へ上がった。


本陣では将達が集まりに目の前の状況に頭を抱えており今更ながら水を抜いたとしても自分の側だけが汚泥とかしておりとても攻められるわけではなく士気が落ちていた。

「三成殿、数日後には雨が降ろう」

そう言うとすがるように理由を聞いてきたので先程の事を伝えると近習に見てくるようにと言い確認がとれると何度も感謝された。

「歳の功と言うやつか」

忠勝に笑われて皆から礼を言われ雨を待つこと数日、土砂降りの雨で一気に忍城は水の中へと消えていった。


雨が降り続け3日目に三成に会いに行く、

「全軍を堤上か高台に移動せよと言われるか、敵は本丸直前まで水に沈んでいるのに」

私が心配なことを伝えると三成もだが兼続も関東の諸侯も何をと言ってるんだと私を見る。

「念のためと言えばそれまでだが」

年寄りの心配しすぎと言われ忠勝の所へ顔を出すと同じように伝えると直ぐに陣がえを副将に命令してくれ、

「忠実の心配事には何度も助けられたからな、俺からも三成に言おう」

そういった瞬間に轟音が響き渡り心配してきた事が起きた。

夜になり雨が続いているため暗い外に飛び出すと忠勝が兵に堤へ登れと叫び眠り始めていた兵をたたき起こして走る。

幸い決壊した場所からは少し離れていたので着の身着のままだが移動できる時間がありかろうじて無傷で退避することができた。


「ひどいな思っていた以上に」

忠勝の言葉に頷くことしかできず、味方の陣が有ったところは泥で流されて跡形もなくなっており、忍城側は水の底に沈んでいたためとても立ち入れる状況ではなく予想以上の状況に徳川として立て直す苦労が思いやられた。

「どうすれば良いのか」

三成は事の重大さになにも言えずいるので、

「浅野殿に先ずは対応を相談することが良いと考えられます」

私を見た三成は慌てて頷き早馬を走らせ合わせて救助を各将に命じ、泥に飲み込まれた数はかなりになり水や兵糧の確保は正家がすぐ手配した。

早馬で浅野からの書状が届き地面が固まるのを待って再包囲を行い、私には秀吉に直接報告をと頼まれ、小太郎と庄三郎を連れて小田原へと馬を走らせた。


「佐吉(三成)め迷いおったな、配下の将に戦功をたてさせようと思って、まあよいわそこがあやつの良いところだな忠実」

秀吉は報告を聞いて少しだけ怒ったが三成の気の配りように気がついてため息を吐きそれが慕われる事にもつながるので良かろうと言う、私的には決断を迷い危険を察知出来なかった事が関ヶ原にも続いていると思うが黙って頷く、

「小田原との開城も官兵衛(黒田)が行って来月にも決着がつこう、忠実は氏照の八王子に軍監として向かえ」

住んでいたところから比較的近い城を言われ、確か城内の者全て討ち死にしたことを思い出しながら八王子へと向かった。


八王子の手前で合流をして評定をひらく、先ずは降将である大道寺政繁が八王子の城の図を搦め手まで全て説明していき、

「氏照は主戦派であり城代の横地も筋金入りであり私以上に下ることは考えられません」

氏邦と共に氏照は秀吉に徹底交戦を主張しており横地にも降伏は許さないと伝えているようだった。

「我らが正面と搦め手両方から夜中に奇襲をかけて攻め落としましょう」

利家は頷き、景勝と昌幸に政繁を助けるように言うと夕方には政繁の案内で八王子城へと向かった。


私は政繁の軍監として進み表門へと到着する。

北条勢も警戒はしているが早々に攻められるとは思っていないのか静かだった。

川沿いを静かに近づき一気に時の声をあげて政繁は突入していき同時に搦め手でも喚声が上がる。

奇襲を受けて対応できない隙に政繁は壁を乗り越え門を開いた。

次々と突入していきながら曲輪を落としていく手際の良さに感心しながらも城の弱点を知っている怖さを考えながら城内へと入り奥へと進む、

「この先抵抗が強く攻めあぐねております」

城兵側もこのままではと反撃に出たらしく広大な城郭に攻勢が延びきったその時だったので突入が止まった。


「我らに任せてもらおう」

上杉勢が政繁に代わり攻撃を行い反撃を跳ね返して突入すると川の色が赤く染まり追い詰められた女子供が命を絶っているのがわかる。

朝を向かえそして昼過ぎには全てを落とし1日で決着をつけてしまった。

「政繁殿のお陰だ1日で落とすとは」

利家は喜び秀吉に知らせ私も報告のため小田原へと戻ることにした。


到着して秀吉に伝えると八王子城が落ちた翌日には韮山城が降伏して残るは小田原城と忍城のみとなり利家が小田原に到着すると八王子城での北条方の首を並べ城の戦意を叩き落とした。

そうしていると伊達政宗が着いたと伝えられ秀吉に呼び出された。

「あの小僧今更ながら到着しおって兵も連れずに何を考えておると思うか」

秀吉は怒りと共に政宗の考えを推察する。

「急いで兵を引き連れていけば関東にはいる前にいざこざが起きて面倒になると言うのは建前で、すぐいけば関白殿下の怒りに触れるので時間がたてば収まると計算したかと」

「で、どう思う怒りは」

「三成の事でも小田原の見通しがたったことで失敗は気にしなかった。無意識の余裕を見越していると言うことでしょう」

「そうだな確かにそう考える。が、そうはすまい利家を呼べ」

秀吉は利家を呼び政宗への詰問の使者へと向かうように言い、私にも面頬と頭巾をかぶってついていけと言われた。


「伊達とは忠実からみてどの様な人物か」

政宗が幽閉されている所へ向かう途中利家が聞いてくる。

「兄上(信長)と瓜二つ、小さい分人の心を読むのにはたけておると」

利家は少しだけ笑い、

「お互い年をとったがまたあの覇気を見れるか、そうかそうか」

利家と言えば兄上の側に絶えず仕えてその覇気に惚れていた一人であり昔を思い出したようで目を細める。

「それと教えを受けたこさい和尚と言うのがへそ曲がりの極意と言うのを教え込み暑くても涼しい、痛くてもいとうないと言うよう教えたと」

「名を聞いた事がある。高僧を呼ぶとは父にも愛されていたのだな」

子を思う父の顔に少しだけ戻りながら利家はつぶやく、

「一つだけ、政宗が何を言うのかこれに書いてあります。あとで確認してもらえますか」

私が紙を渡すと利家は笑顔で、

「久しぶりに見た悪さを考え上様にばれたときには逃げ出す顔を」

そう言われ大きく笑いながら谷の奥底の幽閉場所についた。


「何か申し開きはあるか」

利家が政宗に挨拶早々聞く、弟との問題や佐竹や葦名の問題を話し本来参陣を決めていたが妨害によりすんなりこれなかったと寝返り上手な大内定綱にも申し開きをさせていく、自信満々の申し開きに利家は表だっては感情を出さずに詰問していき最後に政宗になにか付け足す事はあるかと聞くと、

「この場所で過ごすには手持ちぶさたでありよろしければ大家である千利休に茶の湯を教えていただきたい」

そう言うと利家は笑顔で頷き関白殿下に伝えておこうと言い立ち上がると秀吉の元へと戻った。

「利休から茶をならいたいと申したか、あの小僧なかなかやるな」

利家もだが秀吉も政宗に対して好印象であり会ってみるかと信用ならない好孝爺になっており翌日に一夜城での会見に望んだ。


「利休の手ほどきを受けようと思うとはなかなかじゃな、良かろう」

先ずは早々に秀吉は政宗の命はとらないと言うが声が低く響く声で、

「もう少し遅ければその首飛んでいたわ、しかし何かあれば何時でもと言うのを忘れるな」

そう笑いながら政宗の首筋に扇子を落として脅すが、そんなことで反逆の炎はさらに燃え上がるのがわかり秀吉もわかっていながらわざとしている。

「利家、今後参陣をしてきたものは全て領地を没収せよ例外は認めない」

そう言いながら思い出したように、

「政宗よその方の領地をどうすべきか、これで決めようと思う」

その手には袋があり秀吉は意地悪そうな顔で、

「この中にお前が提案するであろう事をそこのへそ曲がり爺が書いたのを入れておる。もし間違ってたら今の領地をそのままでと、しかしあっていれば得たものを全て取り上げる」

そう言って袋を政宗に放り投げると小田原城に向け放尿しはじめた。


わざと頭を押さえて政宗の化けの皮をはがしたいらしい秀吉に政宗は袋を開け紙を取り出すと、

「見事にございます」

当てられて顔色を変えるかと思ったがどこふく顔で頭を下げた。

それを見て家康などは好感を持ったようでこの若者を見つめ秀吉はしつこいくらいに、

「お前の考えはお見通しだからな何をするにしても」

そう言って煽り立てながら政宗との謁見は終わった。


皆が下がると私だけ呼び止められ、

「あの方を少しだけ思い出したわ、面白い小僧だな」

秀吉は嬉しそうに言うのを、

「あそこまであおれば一泡ふかせようと今頃考えておるでしょう」

「その位でないと張り合いがないわ、ただし下手をうてば打ち首にする。そのくらいの緊張感がないとな、よしついてこい」

秀吉は山を下り楽しそうに進む、途中で近習から話を聞いて道を少し外れ小屋で裸になると私にも同じようにしてついてこいと露天風呂へと入った。

ゆっくりと秀吉とつかっているとようやく風呂に一人入ってくるのがおり湯船につかると私に合図する。

私は源泉の暑い部分から桶にお湯を満たしてその影に熱湯をかけた。


「つまらん」

政宗と思った影は熱湯をかけると熱いとも言わずに笑い秀吉は一言言うと横を向く、

「冷たい、爺が二人風邪引きますぞ」

へそ曲がりと言う話を聞いて秀吉がいたずらを行ったが熱湯をかけられたにも関わらず冷たいと言われてつまらなそうにしている秀吉、政宗は私を見て嬉しそうに、

「忠実殿か、しかし茶は笑いましたぞ」

相変わらず食えないこの青年に笑いながら、

「殿下よろしいですかな」

私がふると秀吉は少しだけ微笑み政宗に杯をわたして酒を注ぐと政宗は一気に飲み干すとつげと政宗の杯を取って前に出す。

「関白殿下は信長公の配下で戦われたと、どの様な方でしたか」

率直に聞いてくる政宗に秀吉は嬉しそうに若い頃からの自分との関係や身分に関係なく功を認める事などを懐かしそうに話し最後に、

「その方が隠しきれない野心を持っていることはわかっておる。好きなようにせい、ただし尻尾をつかまれるまぬけをすれば取り潰しだけではすまさぬぞ」

そう言って笑いながら風呂から上がり去った。


「ひとがわるい」

政宗の言葉に少しだけ笑い酒を飲み私も酒を飲む、

「何故ですか」

唐突に政宗から言われた言葉に何故か、今回のことなのか全てか、

「何もしたつもりはないよ、政宗の運と共に実力だ」

「それだけとは」

私は少しだけ考え、

「年をとったと言う事、秀吉も利家もあの頃が懐かしくあの太陽が眩しい頃が」

もう一度いたずらで戻してくれないかと思いながら、

「したいようにするがいい、それが信長を思うものならば知っているものは理解してくれる」

「それが願いならしたいことをする。年よりどもの休まる時間を与えないほどにな」

そう言って政宗は笑い私はあの人を思い出しながら酒をあおった。



「政宗の事まあよいわ、ところで忍城城主の成田が娘の事は聞いておろう」

このくそ爺やなことを言う、

「甲斐姫と言う姫ぎみの事でしょうか」

「そうじゃ、なかなかの跳ねっ返りと聞いておる。開城のおりここに連れてまいれ良いな」

見透かしたように秀吉は言い私は頷くと忍城へと馬を走らせながらどう切り出すか考えた。

小田原城がようやく降伏することが決まり城主からの降伏を命ずる書状を書いてもらいそれにより開城をさせる事になっている。

到着をすると浅野が出迎え三成は落とせなかった事への落胆がすごく正家と吉継に慰められていた。

「三成殿、元々は城主も内応により最初から降伏が決まっていたのだから、何故開戦したのかは笑うしかないが、気持ちも皆がわかっているからこれ以上気にするな殿下が小田原で待っておられる。これからが本領発揮と言うもの」

そう言うと少しだけ考え頷くと自ら引き渡しのため忍城に入るといい馬に乗った。


「期限内に城内から立ち去ること、食糧などは決められたのを守ればよい」

三成が到着後広間に入ると上座に座り私はその後ろに座り長親や甲斐姫と忍城の家臣がいる前ではなしをはじめる。

受け渡しを確認する家臣の名前などを確認し終えると三成が私を促した。

「関白殿下から甲斐姫は直ちに小田原へ向かえと、よろしいな」

私が伝えると甲斐姫はすでに覚悟を決めていたのか頷き、長親は顔色が真っ白になり私と甲斐姫を交互にみており正木丹波守がさわぐ家臣から進み出て、

「我らの姫を関白の側室と言われますか」

そう言われ頷くと不満があがり未だ戦うと声が次々と上がる。

「当主及び城内にいる民百姓まで道連れにして戦うと申すか」

私が言うと黙り私はさらに、

「それなら戦うがよい、しかし石田殿の様に私は甘くはないぞ今のこの城の状態なら半日かからずに落として殲滅をする」

そう言いきると長親がわざとなのか「ちびってもうたと言い」家臣達はようやく収まった。


「まこに怒られるな」

私はあの後に甲斐姫と長親と共に別室へと移動して話をする。

「仕方ありません、父と領民のためです。長親もくよくよしない」おっさん二人が慰められる。

「それと長親はどうする。当主とはなかが悪いだろう一緒にこい、何れ私と同じ寝て過ごせる隠居場を提供するからな」

そう言うとすぐ頷き私達を笑わせ翌日には出発した。

「甲斐姫、十数年たてば関白も年で亡くなりしがらみも消えよう文字通りな、そうすればまこと私と長親がいる隠居場所に連れてくる。待っていなさい」

そう言うと嬉しそうに頷き、長親にはご飯や体調に気付けて待っていなさいよと背中を叩いて長親を涙目だが嬉しそうにさせて到着した。


「その方が甲斐姫かようきた、関白じゃ」

孝行爺の秀吉のエロ親父は嬉しそうに手を取り出迎える。

私に見せつけるように言い私に何かあるかと聞かれたので、

「吉野太夫人から、私の娘を不幸にしたら一生許さないと」

そう言うと秀吉は真顔になり「」わかったと言うとすぐに周りに笑いながら、

「我ら5万の軍を前に戦い抜き唯一落とせなかった城の豪傑の姫じゃ粗略にできんぞ」

そう言って嬉しそうに手を撫でていた。

「そうそう、宇都宮で奥州の大名を向かえるからな増田と共に行って見てまいれ」

そう言うと下がるようにと言い甲斐姫とは目で挨拶をして家康に報告をすると小太郎と庄三郎と共に増田の軍勢と宇都宮城へと向かった。

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