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47.迷宮第37層

やべ、ゼロがスズたちをどう呼んでいたのか忘れちゃった

 エマと魔物の騒動から約二日。だと思う。ずっと迷宮の中にいたから時間がわからない。もしかしたら数時間なのかもしれない。


 まぁ時間などどうでもいい。いま私たちがいる階層は36階層。その階層の魔物相手に圧勝とはいかずとも負けることはないだろうというレベルまで鍛えたら階層を下るという方法で来ているからかなり時間は立っていると思う。


 さらにエマの特訓もあるため時間をとるし時々ロベリアが暇つぶしに暴れだして止めるのに時間がかかったりで多分二日くらいだろう。


 そんなこんなですでに36階層まで来ている。多分クロ達が暴れているためか迷宮がすごく揺れる。それはもう天変地異レベルで揺れている。すごく戦いずらいがいい訓練になる。


「ここまでくるともう魔物たちか揺れに怯えて戦いにならんな」


「だねー。私たちでも立つだけで精一杯だもんね。どうするスズ?」


 ロベリアやミサキの言う通りこのままでは何もすることができないし、ここまでの揺れから考えるにもう少しでクロ達のもとにつくだろう。どうせ魔物も怯えてかかってこない。だったらその元をどうにかしないと強化のためにここに来た意味がない。


「多分、ここの近くにクロ達がいる…はず。だから、先にクロ達と合流、してから、訓練を再開、しよ」


「そうじゃな。さっき次の階層への扉を見つけたから早くいこう。ゼロじゃここまでの威力は出せないから多分クロが暴れているんじゃろうな。そばにいるゼロが心配じゃ」


 確かに。ゼロ生きてるかな?


「さっきから話を聞いていたが……、これをクロ殿が起こしているのか!?」


「そういえばエマはクロ君の戦ってるとこ見てないよね。魔大陸に来てからはずっと私たちが戦っていたし」


「あー、そうじゃったな」


 まぁクロの力を知らなければそう思うのは仕方がないと思う。私もクロと出会う前だったら信じてない。


「見たらわかる。と言うか、見ないと理解できない、と、思う」


「さすがに言われただけじゃやはり理解しがたい。スズ殿の言う通り見たほうが早い」


 ここにいても意味がないと分かったのでさっさと移動する。

 次の階層に行くにつれどんどん揺れの大きさが大きくなっていき、最終的には壁に手をついていても倒れそうになってしまう。


「これはちょっと予想以上じゃな」


「こ、これを人の身で起こすなど不可能だろう…!」


 エマの言う通りこんなことを人の身で起こすことなど無理だ。これができるのはすでにクロが人ではないという証なのだろう。


「む、出口が見えたぞ」


 ロベリアの言う通りだんだんと光が近づいてくる。

 一瞬まぶしさにより視界がつぶされたが目が慣れて目の前の景色が飛び込んでくる。


 その状態を一言で表すなら、地獄、だろう。

 地面は引っぺがされたかのように土が露出し所々に緑が見えることからもともとは草が生え緑豊かな土地だったのがわかる。だが今はすべての土がひっくり返されていたり、大きな岩がゴロゴロと転がっていたり、魔物の死体が地面に埋まっていたりそこら中に散らばっていたり、魔物の血なのかわからないが所々真っ赤な大地になっていたり、現在系で地形が変化していたりでエグイことになっている。


 今もなお地形が変わっているせいで時々岩が飛んできたり地面や丘が吹き飛んだりしている。だが前の階層へ行くための階段の入り口周辺は階段を中心に2、3mほどの円ができている。その中だけは草が生えており飛ばされた岩などは円の中に入っていないことから見えないバリアか何かがあるのだろう。


 この円の中にあるものといえば生えている草以外には階段入り口のそばに体育すわりで鎮座している黒い鎧、ゼロだけだ。


「ゼロ、どうしたの?」


 なぜこの状態になったのかわからないため知っているだろうゼロに聞くため揺する。するとゼロはゆっくりとこちらを見上げる。ゼロは全身甲冑で顔も隠れているため表情など見えないのだがなぜだかやつれているように見える。


「あ、あぁぁぁっ。主の嫁たちぃぃ、たすけてくれぇぇ!」


 そう泣け叫びながらゼロが縋り付いてきた。

気が付けば明日で2017年

自分がイジメですか?を投稿し始めもうすぐで一年が経つんですねぇ

まさか飽き性な自分がここまで続けられるとは思っていませんでした

それもこれも読んでくださる皆様のおかげです

ブックマークの数ではしゃいだり初めて感想いただいて更に褒めていただけたのがとても嬉しくて騒いでいたのを覚えてます

投稿し始めて5ヶ月ぐらいのとき急にブックマークやPVの数が増えてわけがわからず呆然としていたりこの1年初めてのことを多く体験できてとても充実した1年でした

イジメですか?はまだ2、3章続くと思うので来年も読んで楽しんでいただけたら嬉しいです

来年度もよろしくお願いいたします

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