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40.アブート終結 前編

すごい、短い。

「うわー……」


フィーの母親を監禁しているアジトで頭を脅しているとそんな声が聞こえた。


「クロ、やることが、エゲツない」


何を行ってるんだ?ただ影で作った人形の足音と笑い声でビビらせてるだけなのに。


「後ろ向いた、瞬間、影を消すとか。あれは、私がされたら、泣くよ」


そんなにか?


それを肯定するように頭が気絶した。泡を吹いて気持ち悪い顔。


「容赦ないなークロ君。でもそーゆーとこ好きだなぁ」


「コクコクコクコク!」


美咲の言葉に首がもげるのでわ?と言うほど頷くフィー。


「だんだん美咲とフィーが似てきたの…」


「俺、フィーの将来が不安でならないんだが」


「フィーをこんなにした張本人がそれを言うか?」


「…………」


ロベリアの言葉にクロは何も言い返せない。別にクロが何かしらをしたわけではないのだが明らかにクロを見てからのフィーの変貌ぶりがすごいのだ。だからクロはフィーの母親に少し罪悪感を持っている。


みんなとそんな話をしていると頭が目を冷ました。そして顔を真っ青にし泣き叫びながらアジトを飛び出る。そこには町の衛兵と住人がわんさかと集まっていた。


だが頭はそんな事知るか!と衛兵に泣きつく。


「だ、だのむぅぅぅ!たずけで!だすけでぇぇぇ。怖いよぉ……かぁちゃぁぁぁあん!」


大の男の大人が、しかもかなりの強面が股の間を濡らし顔も鼻水と涙とよだれでベトベトにしながら衛兵に抱きつき泣いているのは途轍もなく滑稽だ。町の住人はそんな頭を見て引いている。


抱きつかれた衛兵に周りには1メートルほどのエアポケットが出来ており抱きつかれた衛兵は必死に頭を剥ぎ取ろうとしている。


「こ、これで奴はこの街にはいれないだろう。主に羞恥心的な何かで…戻れたとしてもまともな生活は出来ないだろうな。精神的な何かで…」


エマは顔を引きつらせながらも喜んでいる。


「……まぁ一件落着って事で。フィー。母親に会いに行くか?」


「っ、うん!」


危ない表情になっていたフィーは母親という言葉を聞いた瞬間に年相応の笑顔に戻り頷く。こうしていれば普通の女の子なのに…。

次でアブート終わらせていよいよ迷宮に入ります。

迷宮編では元の三千字前後に戻せたらいいなぁと思ってます。

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