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33.旅立ち

先週は投稿しなくて申し訳ございません。

急な休載日とかってどうやって報告すればいいですかね?

アドバイス頂けるとありがたいです。


それとさっき気づいたんですけど総合評価1000超えましたありがとうございます!

更にPVも177000までいってあと少しで200000PVです!嬉しすぎますありがとうです!

翌日の早朝。

城の庭にクロ、スズ、ロベリア、美咲、ゼロ、エマ、そして何故かアナが揃っていた。


「何故アナがいるんだ?」


「私も姫様と一緒に連れて行ってください!」


クロの問いかけに突然同行させろと言い出すんだアナ。

昨日の時点で城はアナに任す事になっていたのだがやはりエマが心配なのか。


「何を言い出すんだアナ!」


「やはり姫様1人では危険です!なので私も同行させてください!」


「流石のそれはまずいんじゃねぇのか?王と宰相が同時に不在ってのは」


「っ、で、ですが…」


「エマももう子供じゃ……いや、まぁ子供なんだが。あれ?20歳だから子共じゃないのか?……むぅ」


真面目そうな話の最中にどうでも良い事で真剣に悩むクロ。そんなクロにを見て気が抜けたのかエマとアナが苦笑を浮かべる。


「まぁいいか。兎に角エマは俺たちといる限り危ない目には合わせないようにする。もし危険になっても俺が全力を持って助ける。アナの心配事が魔物とかじゃなく俺の場合ならそれは無意味だ。俺が1/100程度の力を発揮すりゃこの世界に存在するものじゃ太刀打ちできないだろ」


「1/100でも、まだ多いと、思う」


「スズ、今はツッコミいらない」


「……ん」


クロの言葉にしょんぼりするスズ。そのスズの頭を撫でながら話を続ける。


「まぁそういう事だから俺たちからエマを守ろうとしても数秒も持たない。無駄な事だ。第1殺す気があるなら一昨日の時点で殺してる」


「っ、そうですか……」


直球に「お前程度じゃ相手にもならない」と言われ落ち込むアナ。


「アナ。クロにそう、言われて落ち込むのは、それこそ無意味。クロと、比較できる存在は、まだ(・・)いない」


「まだ?」


「そう、まだ。いつか、私はクロと、並ぶ。だから、まだ(・・)


そんなスズの言葉に微笑みを浮かべるクロ。


「む、妾はそこまで考えていなかったな。ふふん!それじゃったら妾も頑張るぞ!クロを除いた中で妾が一番強いからな!」


「む、ずるい。ロベリアには、ペナルティーを課す。今後、戦っちゃダメ」


「ちょっ。それはひどいんじゃなかろうかスズよ?」


「私も!私も強くなってクロ君と並ぶ!」


「ミサキは、大丈夫。一緒に頑張ろ?」


「うん!」


「酷いのじゃ〜」


シリアスな場面でこうも明るく話すのか。アナにはそれが「結果はわかってるのでで心配する必要がない」と言われているように感じた。


「アナ。こんな空気で言うのも照れくさいのだが、城を任せれるのはアナしかいないのだ。私が心から信頼しているのは、アナだけなのだから。だから、私がいない間、城を任されてはくれないか」


「っ、……姫様」


「頼む」


エマの真摯な言葉とエマが頭を下げた事でアナは諦めの表情が浮かんだ。


「…わかりました。王城は必ずや守ってみせます!この命に代えても!」


「ふっ、アナの命と城なら城程度崩れてしまって構わない。無理を言っておいてなんだが、無理をしないでくれ」


「はっ。それとクロ様。先ほどの言葉はそういう意味ではありません」


「ん?」


アナの言う事の意味が理解できず考える。


「私が言っているのは私がクロ様方を疑うという話です。私は貴方方に主人を助けていただきました。そんな恩人を疑うなど従者失格です。私はクロ様を信じます。なので、エマ様をお頼みします」


「…任せろ」


その後俺たちはアナをおいて城を出た。


「いい従者だな」


クロの言葉を聞いたエマは、


「あぁ、自慢の従者だ!」


輝かんばかりに眩しく年相応の可愛らしい笑顔で答えた。

先週出さなかったのに今回少なめです

すいません


次話は魔大陸を旅します。何件か街や村を渡って迷宮へ、って感じにしますんでお楽しみに。

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