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22.説明と命名

わざわざ書いてくのがめんどくさくなったので

クロ以外のステータス表記から魔法を消しました。

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■


『いやーすごいね。まさかこんなに早く限界に到達するとはね。それに僕の想像を軽く凌駕するとわ。いくらこの僕でも予想できなかったよ。さぁてこれからもっと楽しくなりそうだ』


■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■


真っ暗な世界。その先には小さく消えそうな、だが確かにそこにあると思える光があった。俺はどんどんその光に向かって進む。あの光に、あの光の向こうに……。


■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■


目覚める。


(ん?俺何してたっけ……なんで目の前に拳が……ってこいつ!)


その事を思い出し咄嗟に避けようとする。が、


(は?なんだこれ、なんでこんなにゆっくりなんだ?いやゆっくりというか止まってるな)


自分に向かって迫っていたはずの拳が何故か止まっているのだ。


(まぁいい。兎に角この状況を打破するには好都合だ。それにしてもなんなんだこいつ?)


『それは邪神ですクロ様』


(え?誰だよ?)


『私はサポーター(支持者)ですよ。クロ様』


(いや、しらねぇよ。なんだよサポーターって)


『サポーターとは存在が神格並みの格を得た者に当てられる思念体の事です。ユニット()からパーソン()へと昇格する事によって起こる疑問に答えるために創造されたのが私ことサポーターです』


(いやいやわけわかんねぇよ)


『クロ様にわかりやすく言えばクロ様専用の意思を持ったW◯kiですね』


(おぅ、なんか知らない単語なのに急にわかりやすくなったぞ。まぁよくないが今はそういう事でよしとしよう。お前は俺の疑問に答えてくれるんだよな?)


『はい、そのとうりですクロ様』


(んじゃまず聞きたいのがいまの状況だ。何故時が止まったようになっているんだ?)


『止まったように、でわなく止まっているのですよクロ様。クロ様は少々言葉がおかしい様ですが大丈夫ですか?』


(なんかえらく毒舌だな。まぁいい、それで何故止まっているんだ?)


『それはクロ様に私が状況を説明するためですよ。こんな状況でまともに説明なんて出来るわけないじゃありませんか。少し考えれば分かる事ですよクロ様。クロ様は少々おつむが弱い様ですね』


なんなんだよ……。


(まぁいい、次に聞きたいのは何故俺はこんな状態になった?)


『それはクロ様のステータス値が限界の99999を超えたため人という器では存在し続ける事ができなくなるからです。そういったユニットが出たときのため、次の存在を用意していたんです。それがオブサーバーでした。ですがクロ様はその器でも足りないほど存在が強くなってしまったので、元々クロ様につく事になっていた私が急遽創成者様にお力を貸していただいてクロ様に合う器をわざわざ作ったんですよ。ほんと我があるじは仕事を増やしてくれますね。お陰でしなくてもいい仕事をする羽目になりました。」


そんな事しらねぇよ……。


(それで出来たのがアウトサイダーなんだよな。そんでそのアウトサイダーってのはなんなんだ?)


『アウトサイダーとは部外者の事ですよクロ様。クロ様には少々早すぎたかもしれませんね』


(それぐらいはわかってるから。て言うかそのセリフ言うたびに棘を入れてくるのどうにかできないのか?)


『これが私ですので』


(はぁ、ならいいや。んで、アウトサイダーってのは神格と同レベルってことだよな。だったら俺も神になったってことなのか?)


『いえ、この世界の神とはオブサーバーのことです。そのオブサーバーになればこの世界の神として存在できるのですがクロ様はその存在になれなかったので神と同格ですがまだ神ではありません。言うなれば神もどきですね』


(神もどきね。俺って神もどきだとしても神と同格なんだから何かしらの力が増えたりってのはあるのか?)


『ありますよ。今あなたはアウトサイダー(部外者)。ここで世界の外の存在する者。世界の外側だと色々できるのですよ』


(ん〜……?)


『やはりクロ様には難しかったようですね。では私が猿でもわかるようお教えいたします。まずクロ様にわかりやすく例えるならゲームですね。』


(ゲーム……)


『そしてそのゲームとはこの世界のこと、それを作るクリエイターが創成者様、そしてそのゲームを外側から不正アクセスして好き勝手するチーター、そのチーターがクロ様なのです。わかりましたか?」


(あぁ、よくわかった。ありがとな)


『い、いえ。さすが私ですね!猿並の知能しか持たないクロ様にきちんと説明できるとわ!』


(なんだよ急に大声出して、なんだ、お礼言われて照れてるのを隠そうとしてんのか?)


『っ。そ、そんなことありませんし!別に照れてなんかいません!』


ニヨニヨニヨ。


(ほんとありがたい!お前がいてくれなかったら俺はどうなっていたことか……本当にありがとうな)


『うぅ〜……そんなに褒める事ではありませんし!もともとこれが私の仕事ですし!』


(ククク。なんだよ、可愛いとこもあるんだなお前)


『か、かわ!』


(おま……お前って言い続けるのも変だし、良かったら名前を教えてくれないか?)


未だ悶えているサポーターに問いかける。


『……私には名前などありませんよ。それに名前など必要ありません。私はサポーター、ただそれだけ。便利な道具なのです』


(便利な道具ね。気に食わんな。そうだな、名前がないならお前の主としてつけてやるよ)


『馬鹿ですか?道具などに名前をつけるなど。クロ様はドライバーにドラちゃんなど某猫型ロボットの様な名前をつけるような馬鹿なのですか?』


(ドラちゃんて……なんか懐かしいな。ま、それは置いといて、俺はお前のことを道具なんて思わねぇよ。お前には意志があって俺とちゃんと話ができて、ただ体はないが俺はお前を1人の人間だと見ている。だったら名前があっても不自然じゃない。だから今日からお前は『相棒』ギリシャ語でスィネルガティスじゃ長いから……シルスでどうよ)


『シルス『相棒』ですか……も、もったいないので受け取っておきます。今日から私はシルスです。………ありがとうございます』


シルスは最後、聞こえない様にと小さくいった様だが俺の中にいるのだから全て聞こえてしまった。その言葉に微笑ましくなりながらも気づかないふりをすることにした。


(んじゃ、今はもう聞きたいことはない。だからこの状況をどうにかしないとな。シルス、この空間の解除たのむ)


『分かりましたクロ様。時間軸を元に戻します。ではお気をつけください』


その言葉を最後に世界は色を取り戻した。

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