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12.強敵

PV8000ユニーク2000超えました

ありがとです!

いいのか悪いのかはわかりませんがこれからも頑張ります!

「なぁ、今ふと思い出したんだが。白狐って心当たりないか?」


今俺たちは村までの最後の1日を歩いている。


「あぁ〜、なんか聞いたことあるようなないような」


「あれじゃない?白狐って言ったら救世主セイヤの従魔。白狐の九尾」


「あ、それだ!思い出したわ。そういや昔婆ちゃんにミーシャと一緒に読んでもらったことあったな」


「白狐の、九尾?」


「なんだそれ?」


「しらねぇのか。昔な、この世界には邪神アビスってのがいたんだ。その邪神アビスの源が生物の魂で魔族を操って集めてたんだ。魔族に人や獣人などを殺させその魂を貪る。それでもまだ足りないと邪神は魔族共を使って人族や獣人族に戦争をふっかけようとしたんだ」


「戦争をすれば沢山の者が死ぬ。魔族も魔物も動物も人族も獣人族も色んな魂が手に入りからね。でもそのことに救世主セイヤ・キタガミが気づいて人族の聖女リリアーナ・ルルーシュ、人族の剣聖グラブル・アバロン、獣人族の獣王ドドルフ・ゼント、魔族で唯一邪神アビスの洗脳に抗えたジャガナ・スートン、そして救世主セイヤの従魔白狐の九尾テウメの5人と1体が力を合わせて戦ったの」


「だけど邪神アビスの力は強すぎて倒すことは叶わなかった」


「それじゃ、結局、どうなったの?」


「みんなの力を合わせて弱らすことには成功したんだ。其処で白狐の九尾テウメが自身の持つ生命力を全てつぎ込み弱った邪神アビスを封印したんだ」


「これで魔族の洗脳もとけて、時間をかけて蟠りを取り除きめでたしめでたし」


「へぇ。それでその邪神とやらは今何処にいんだ?」


「さぁ、それはずぅっと謎なの。もしかしたら人族か獣人族か魔族のどれか、あるいはその三種族のトップが隠してるのかもね」


「だな。昔はよく邪神はどこだー!って探検家とかが探し回ったが結局見つからず、今じゃ探すやつなんていなくなったんだ」


「へぇ。っと、魔物だ。戦闘準備」


そんなことを話しながら目的の村まで向かった。



そして俺たちは遂に目的の村、シンド村に着いたがやはり生物の気配がない。

初めはその村の外周から中を確認する。何もないので村の中に入ってみるが、報告通り戦闘をした痕跡があるが血も死体も残っていない。


「変だな。2、3件建物が崩れているって事は結構の大物がいたはずなんだが、何処にも血とかの後もない」


「だよな。やっぱこれおかしい」


「そうね。これは早々に原因を見つけるか潰すかしないと被害が広がりそうね」


「クロ、村中の家を探したけど村人1人も残ってない。食事中だったような痕跡はある。ちょちょ腐りかけてるからまだ1週間も経ってないうちの出来事だと思う」


「一週間で村人全員の遺体、又はそいつらの移動。それと血や肉片などの徹底的な除去。壊れた家をほっといてそれらを隠す意味がわからん。血の一滴も残ってないって……」


「なんだかすごくキナ臭いわね。さっさと終わらして報告したほうがいいと思うわ」


「そうだな。ミーシャの言う通りにした方がいいかもしれん」


「んじゃこれからどうすんだクロ?」


「今日1日もう少しこの辺を調査し、明日の早朝ここを立とう」


「ん、わかった」


スズが返事をした時、クロの耳に何かの音が聞こえた。

(ん?なんだ今の。何か、聞こえたような気がしたんだが…)


クロがそうやって耳をすませていると、


「よし、さっさと終わ…」



……ドスン……



「しっ!」


やはり何か聞こえる。みんなに静かにとジェスチャーを送った後もう一度耳をすませる。


…ドスン…


さっきよりも大きく聞こえてくる。

なんだ?この音。大きなものが落ちてるような音がするが。


ドスンッ


やはり音が近づいてきている。

今度はみんなにも聞こえたようで顔が強張ってきている。

なんだ?もしかして足音か?だとしたらヤバくないか?これだけの音を出す相手だ。かなり大きいはず。


ドスンッ


「ッつ!後ろか!」


俺の声を合図に全員後ろを向く。

そして絶句する。


俺たちが見たものは、木々の間から覗く頭。1つ目で1本の角が生えている。

推定3mの巨体が俺たちを見下ろす。

咄嗟に鑑定をする。


□□□□□□□□□□□□□□□□□□

名前{}サイクロプス Lv.46

□□□□□□□□□□□□□□□□□□


格上だ。俺のLv.37で約10も離れている。


(勝つのは難しいだろうな…)


無意識にそんな事を考えながらサイクロプスをみる。


「グワァアアァアアァ!」


その顔には新しい獲物を見つけたと言う喜びからくる笑みが張り付いていた。



棍棒が掘り抜かれる。木々がへし折られる。

サイクロプスの1つ目が俺を捉え脚をたたみ跳躍する。


4mほど高く飛び俺目掛けて降ってくる。


「っつ、全員後退!敵に背を見せず相手の動きをよく観察しながら下がれ!」


「りょ、了解!」


「お、おぅ!」


「わかったわ!」


俺はその場を跳びのき奴の飛び蹴りを躱す。

だが奴の着地の衝撃で飛んできた石などに体を強く打たれる。


「くそっ!まじかよ!ただ飛んで着地しただけでこれとか…」


「ど、どうするクロ!」


「俺が殿を務める!そのまま後退隙を見て逃げろ!」


「それじゃクロが!」


「大丈夫だスズ!気にせず逃げろ!此奴を足止めして隙をついて逃げるから!」


「でも!でも!」


「ジン!ミーシャ!わかったか!スズを頼む!」


「クソっ!そんなのわかるかっ!」


「ジン!」


「俺たちパーティだ!誰が仲間を置いて逃げっかよ!」


「そうよ!絶対みんなで生き残る!」


「あぁくそっ!」


「クロを置いてったりしない!」


「はぁぁ、わかった。正し無理だと俺が判断したら即離脱!俺が足止めする!これは俺しかできない!わかったな!」


「「「了解!」」」


俺たちの無謀な挑戦が始まった。

少し魔法名変えました

魔法名とか結構変えちゃったりして混乱させるかもなのですみません

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