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0.プロローグ

どうも千弥です。

もう1つの作品、自作世界で旅をするを見てくださった方々。

まだ終わってもないと言うのに新しい作品を出しているのを不思議に思うかもしれませんが、別に自作旅をやめるわけではありません。

ただなんとなく頭に思いついたから書いてしまったのです…。

私面倒くさがりやで気分屋なのでいま出てる作品を更新する前に新作を出してしまうかもしれません。

ですのでいきなり新作出したり更新やめたりするかもしれませんがどうかこれからもよろしくお願いします!

 今、俺は旅をするのに丁度よい黒色のボロいマントを羽織り、その下に黒い長袖を着ている。ズボンはポケットが沢山あり丈夫なものをはいている。もし、地球でこんな格好した奴がいたらすごく痛い奴に見えるだろう。さらに腰には片刄の反りが入った刀みたいな片手剣をぶらさげているから、痛い奴を通り越して危ない奴だろう。すぐに誰かが通報し警察にお世話になるだろう。だが、ここではそんな心配はいらない。なぜなら、


此処は地球では無いのだから。


 そう、此処は地球ではない。この世界の名は『リベア』

 俺たち瀧沢高等学校三年三組が異世界召喚された世界だ。


 そんな自分の痛々しい格好のこととかを考えてたら後ろから数十人の足音が聞こえてくる。


「ユウくん!」


 ユウくんとは俺の下の名前で井鷹悠二いたかゆうじが俺の名前だ。

 それで俺の名前を呼びながら走ってきたのは幼稚園の頃からの幼馴染の山城美咲やまじょうみさきだ。


 そして美咲の後ろには俺のことを睨んだり侮蔑の目で見てくる奴が付いてきているが、美咲はその事に気づいていない。


 1人笑顔でその後ろを数十人がすごい顔をしながら近ずいてくる光景はすごく怖い。


「お、おぅ。美咲か、どうしたんだ?」


 見送りだと思うが後ろのやつから意識を逸らしたいので適当に話しかける。そうしたら逆に「何気軽に話しかけてんだ、ア"ァ"?」という視線が俺に突き刺さる。


「見送りに決まってるじゃん!本当は行かせたくないんだけど、でも、我が儘言って嫌われたりしたくないし…本当に行っちゃうの…?」


 そんなことを言いながらシュンとする美咲を見て後ろのやつらが、頬を赤らめたり「何悲しませてんだア"ァ"?」と言う目線を向けてくるが、その目を見て俺はイラついたが表には出さない。


 第一俺が旅に出ることになったのは大半が俺を睨んできてる奴のせいだ。俺はそいつら、と言うより美咲以外のクラスメイトの全員から嫌われている。


 その理由がまず、俺がオタクだからだ。俺はアニメとかラノベとか大好きだと堂々と言えるほどのオタクである。


 学校でもよくラノベを読んでいるとすぐに絡まれる。しかもタイミングが絶妙なのだ。美咲が見てない時とか、他の事に興味が行っている時とか、ちょうどクラスにいない時などを見計らって絡んでくる。


 それと他の原因の1つで俺の授業態度が悪い事だろう。

 だがそれでもまだ原因の3割程度でしかないのだ。そして残りの7割の原因が山城美咲だ。


 彼女は性格も明るくクラスのムードメーカーであり成績も上の中くらいの点をたもっている。さらに顔も可愛く少しドジで天然が入っているから、自然とクラスの中心に入っている。


 そんな彼女がスクールカースト最底辺の俺なんかに構ってさらに親しげに下の名前で呼び合うのだから美咲のファンが黙ってないだろう。

 だったら上の名前で呼べばいいだろうと俺もそう考え「山城」と呼んでみたらみるみる涙目になっていき最終的には本当に泣きだしてしまったので下の名前で読んでいる。


「すまんな。俺は美咲みたいに勇者の称号もないし強くもない。このまま王城にいると皆の足手纏いになってしまう。そしたら美咲が危ない目にあってしまうかもしれない。だから俺は俺のスピードで強くなっていつか守れるぐらいになってくるから、待っててくれ」


「うぅ…だ、だったら私もユウくんと一緒に修行する!だから一緒…」


「ダメだ。美咲には美咲を必要としてくれる人がいるだろう?だったら美咲がいなくなったら困るだろ?だから美咲は此処にいて。いつか必ず帰ってくるから」


「……本当に戻ってくるんだよね?約束だよ?」


「あぁ、約束だ。っておい!」


 美咲が抱きついてきた。美咲は黙って更にギュッと抱きつく。


「み、美咲⁉︎やそろそろ行かないとだから…」


 本当に早く行かないと。さっきから後ろのやつらの目が怖い。というか殺意を感じるんだが…ってかいま誰か剣抜かなかったか⁉︎


「美咲!すまんがもう行くから」


 離れないので無理矢理引っぺがす。

 その時美咲が「あぁ。私のユウくんがぁ〜」とか小声で言っていたようだがきかなかった事にしよう。


「じゃぁな、美咲。いつになるかわからないが必ず帰ってくるから」


「うん…気をつけてね」


「あぁ。じゃぁな」


 俺は美咲に背を見せ王都の近くの町に連れて行ってくれるというキャラバンに金を払って同乗させてもらう。

 走り出した馬車に揺られゆっくりと流れていく景色を見ながら俺たちが召喚された時の事を思い出す。


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