2nd day Ⅱ (3rd day)
「着いたよ」
少女にフラフラと着いていくと、先にあったのは、家。
特別立派ではないが、貧乏そうでもない、青い屋根の普通の家。
内心ずっと『怖い』『帰りたい』『逃げたい』と思っていたが
脚が言うことを聞かない、体が言うことを聞かない。
脳だけが俺の体。それ以外は全て少女の物。そんな感覚。
気付いたときは家の中。知らない薄暗い部屋。
そこで俺の全てが俺に戻ってきた。
逃げて、逃げて、逃げた。後ろは振り向かず、逃げた。
自分でも信じられないくらいに速く走った。周りの景色は目に入らなかった。
ここがどこだかわからない。だけど少女から逃げる、離れる、走る。
迷いながらも自宅に着く。ここで初めて後ろを振り向いた。
黒く暗い気配がした。
「誰も・・・いない・・・?」
しばらくすると気配は消えた。非常に気がかりだが、誰もいないし家の中へ。
夕食。さすが料理上手の姉だ。ものすごくいい匂いがする。
「どうしたの?」
いきなりの質問。何のことかわからずに、たじろいでしまう。
「暗い顔して・・・。どうしたのかなって・・・」
・・・フラグはすぐに折る。正直、かわいいと思ってしまった自分が嫌だ・・・。
自分の姉だぞ?
質問にはやっぱりうやむやに答えて、テレビの音に耳を傾けた。
その後はいつも通りに、風呂に入り、部屋へ。また、テレビの音に耳を傾ける・・・
1時27分
最後だけ3日目に突入
姉フラグは・・・どうなることやら