--th day Ⅱ
グロい表現に注意。
前のよりさらに注意。
だ、大丈夫だよね?
ふと、何かに気付く。今まで暗くてよく見えなかった・・・いや見なかったので気付かなかった。
部屋の隅に何かある。一箇所に固めて置いてある何か。
この地下室に来て、初めて体を動かした。その物体がある方へと歩いていく。
臭いは無い。無臭。
近づいて見るが・・・何かわからない。これは・・・?
少しだけ見えた白いの。・・・これって・・・もしかして・・・。
「見ちゃったんだね、お兄さん」
後ろから少女の声。
「うわぁぁああああああああ!!」
その場から逃げる。走る。奇声を発して。
扉が壊れるくらいに押し開け、そこから離れる。
あれは骨だ。人骨。なんで臭いがしないんだよ!
あんな死体があったら普通は臭うだろ!!
そんな考えが頭の中で、グルグルと回っていた。
上へと続く階段。息を荒げる。
暗い。夜か。―――――え。足が止まる。
見覚えのある部屋・・・。俺の家にそっくりな・・・。いや、家具の配置なども完璧に同じ、リビング。
「なんで・・・ここに・・・」
訳がわからない。何で・・・何でだよ・・・!
赤いのが見える・・・。暗いのに赤いとわかった。白いのと・・・赤いの・・・。
すぐにわかった。姉の死体だと。俺が喰った姉の死体だと。
走る。ここは現実じゃない。もう何もかも滅茶苦茶だ。何がどうなってるんだ。
玄関から家を出る。今回は普通に開いた。逃げる、逃げる。月が紅い。
どこからともなく、あの少女の声が聞える。
「タス・・・ケテ・・・」
その瞬間、目の前に――――――――
気付いた時には、俺はT字路に立っていた。それも少年の姿で。
だが、体を動かせるのはそれまでだった。そこからは思考のみ。
全く体が動かない。動かせない。勝手に動く。言葉も出せない。
その時、俺は女の人にぶつかった。T字路で高校生くらいの人に。
俺はそこで考えるのを止めた。
fin(?)
一応これで完結となります。
無限ループオチですよ。オチが弱かったので急遽変更となり
このオチに。
長い間のご愛読、本当にありがとうございます。
もしかしたら後日談的な物も書くかも?