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6th day

ここは・・・どこだ・・・。頭、背中、脚。冷たい床の感触。


「目が覚めた? おはよ」


 俺が目を覚ましたのは、全く見覚えの無い部屋。天井。暗い部屋。


 重い頭を動かしてみると、弱いオレンジ色の光を放つランプがいくつかあるが、それでは足りていない。


 窓も無い。地下・・・なのか?


 不思議と恐怖感も無い。



 少女は、クールな微笑みでこちらをじっと見つめている。


 脳に焼きつきそうな顔。・・・綺麗。


 暗い部屋なのに。それだけ輝いているような。



 少女が口を開く。


「お兄ちゃん、一日中寝てたんだよ」


 その声は響くことなく、透明な白として俺の耳に入ってきた。


 一日・・・。どうでもいいや・・・。


 少女は俺の顔の無変化を見ると、どこかへ行ってしまった。


 おそらく、そっちにこの部屋の扉があるのだろう。


 出て行こう・・・なんて思わない。動こうとさえ思わない。


 俺は寝そべったまま動かない。静かな部屋。物音一つしない。


 コンクリートの壁、ランプ。がらんとして広く見える。



 しばらくすると少女が戻ってきた。手に何か持っている。


「ごはんだよ、お兄ちゃん」


 手に持っていたのは、きれいに盛られた白いご飯。それだけ。


 少女は、そのごはんを俺に食べさせようとして、俺の口元まで持ってくる。


 まだほんのり湯気が立っている。


「ほら、あーんして」


 言われるがまま、俺は口を開いた。ちょうどよく一口分。


 朝飯なのか昼飯なのか、はたまた晩飯なのか。


 すっかり狂わされた俺。・・・それもいいだろう。


 今さらそんな事考えても仕方ない。


 口の中のごはんの味は全くしない。味はあるはずなのに感じない。



 食べ終わると、少女はまたどこかへ行ってしまった。一人きりの時間。


 することも無く、ただ寝そべるだけ。過ぎた時間もわからない。



 暗さもあってか、眠たくなる。少しひんやりとした部屋。快適な室温。


 目を閉じて眠ろうとした、その時


 またもや手に何かを持ってきた少女。・・・布団?


 無言でそれを俺に被せる。顔まで。もう何も気にしないさ。



 少女が俺から離れていく足音を聞きながら、意識が消えた。




   --時--分

無駄な文が多いような・・・。気にしない気にしない。



「透明な白って何だよ」と思った方。私もわかりません。


『ご飯』ではなく『ごはん』と言っているのは仕様。


「それもいいだろう」:某動画サイトにてゲーム実況をしているお方が言っていたお言葉。気に入ってるので。

わかる人はわかったかと。



8/19 ほんの少し修正。気付いたらすごいと思う。

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