4th day Ⅱ
ドキドキを返せ、と言わない。
「んー・・・そんなにやったらダメェ・・・」
な、何言ってるんだ! ・・・寝言かよ。まったく・・・どんな夢見て・・・
「はやくぅ・・・んー・・・。もっとはやくぅ・・・」
ちょっ!! 変なこと言うな!! 俺の心の中は、もう大変な事になっている。
「はやくひっくり返さないとぉ・・・卵焦げちゃう・・・んー・・・。フライパン・・・かして・・・」
・・・料理してる夢かよ。俺のドキドキを返せ。
今聞いた限りだと、俺が料理している夢なのだろう。
こんな事をしていても仕方がない。というか、これ以上は恥ずかしさがすごいことに。
姉を起こす事を決心する。
「おーい、姉ちゃん。朝だぞー」
んー・・・という、うめき声。そして薄っすらと目を開ける。
しばらくの沈黙。
「キャー!!」
ボフッ。枕を投げつけられた。俺、何かしたのか・・・?
とりあえず、俺は部屋を出て行く。姉はまだ騒いでいたが、気にしない。
俺はゆっくりと1階に降りて行った。
少しすると、顔を真っ赤にした姉が降りてきた。引きつった笑顔をこちらに向けている。
「あ・・・おはよ・・・」
「う、うん・・・」
ぎこちない会話。そして重い空気。
それをどうにかするために、テレビをつける。
重い空気の中に、テレビの無機質な音が流れる。
無言のまま朝食を済ます。これほどまでにテレビがありがたいとは。
姉は、俺の事など気にもしないで会社へ向かった。
自分の事が最優先らしい。まあ、高校生にもなって姉に頼り切り、と言うのもどうかと思うが。
俺は学校行かなくてもいいのか・・・? なんて自問自答。答えは出ている。
行かないだ。
え? そんなこと無かったって?
私の技量はそんなものです。
それにやりすぎると、調子乗ってR指定作品になってしまいますから。
下書きそのままだと、R指定入るので修正してます。
もう遅かったね。