3rd day Ⅲ
(弱)中二病注意
・・・気にしない気にしない・・・
気付いたら、外は茜色に染まっていた。寝ていたわけでもなく
しかし、何をしていたという訳でもなく。
茜色の空を見て、またボーっとする。
空に黒が加わり、闇に染まる。
「ただいまー」
姉の声。その声は真っ黒な俺の部屋に吸い込まれる。音も全て。
返事をしなかった為か、俺の部屋に近づく音が聞える。
コンコン。ノックの音。
「いるんでしょ?」
「ん・・・ああ・・・」
それだけかと思ったのだが・・・。
ガチャ。ドアを閉める音。
「電気もつけずに何してるの?」
「いや・・・別に・・・」
聞かれても困る。俺自身、何をしていたかもわからないのに。
「ふぅん・・・そう・・・」
バタン。ドアを閉める音。
色んな音が闇に吸収された。
夕飯を食べて、風呂に入り、寝る。一連の流れ。
昼飯を食べてなかったな・・・。なんて風呂の中で考えていた。
自室に入って、しばらくすると姉が入ってきた。
「ちょっ! いきなり入って・・・。・・・どうしたの?」
「なんかさ、最近元気無いなぁって思って・・・。何かあったの?」
とても心配している顔で見つめられる。姉なのにすごくかわいく見える。
しかも若干涙目。ヤバイ、かわいい!
「な、なにもないですよ!」
なぜ敬語・・・。我ながらかなり動揺しているのが恥ずかしい。
「ホントに? 何か隠してない?」
潤んだ目で見られると・・・ダメだ。俺の理性が・・・。
「ない! 何も無い!」
必死で否定する。
「そう・・・」
よう出て行った・・・。かわいすぎる・・・。自分の姉なのに・・・。
「ああー!! 寝る! もう寝る!」
電気を消して眠りにつく。紅く熱くなった顔を、枕に押し付ける。
眠れない、かと思ったら案外すぐに眠ってしまった。
23時24分
いつもより少し長め。
中二病くさいと思ったあなた。仕様(笑)です